今日はNBA全国バレエコンクール決選日でした。

土田みくにが決選出場致しました。頑張って踊った、とのくみ先生の報告でした。

私は仙台にて教えを担当、留学先から冬休みで一時帰国している柿崎佑奈と左右木茉琳と食事をしながら、色々と話をしました。

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長期留学をしてまだ4ヶ月弱でしたので、帰国してすぐのコンクールは2人ともお預けでした。コンクールでヴァリエーションを死ぬほど練習していた毎日が、今では懐かしいみたいです(笑)

ダンチェンコの舞台にコールドバレエで立たせて頂いた佑奈から

「コンクールで踊るヴァリエーションは、改めて主役級でないと踊れない、とわかりました」

という言葉が聞けて嬉しかったです。

茉琳にしても留学期間にもかかわらず、チュラビスタバレエ団にて踊らせて頂いて、バレエ団という組織をオーガナイズする西野先生の働きぶりを間近で見ることが出来、ヴァリエーション1曲を準備することなどは、公演を主催する主催者の苦労よりはるかにラクなことも気付いたはずです。

そしてバレエ団に入れば、いきなりオーロラ、メドーラ、ガムザッティなんて踊れません。

「次は黒鳥を踊りたいなあ」

なんて口にも出せない環境です。

ですから生徒たちには

「コンクールで踊れるうちが華だよ」
「好きなヴァリエーションおどれるうちが華だよ」

と常に言い聞かせています。

日本という国は本当に有難い国です。こんなに毎月のようにコンクールが開催されて、1人で主役級の踊りを小学生から踊れるのですから。

しかし、それにも年齢制限があります。ヴァルナだったら26歳までです。

コンクールは結果というものが公になってしまいますし、その順位で将来バレエを続けるか否か、を決めてしまう人も全国にたくさんいるのも知っています。バレエの世界を何も知らない親御さんや学校の先生にしてみたら、その結果しか目安にならないのも事実です。

しかし、何度も申し上げますが、本当にコンクールの結果は一過性のものであり、入賞すればプロになれる、なんて世界ではありません。

私はコンクールをきっかけにプロになったわけではないですし、プロになった翌年の17歳の東京新聞のコンクールは見事に予選落ちでした。しかしプロとして契約は更新出来ました。

ですからうまく活用していくことで

「出場して良かった!」
「いい経験が出来て良かった!」

と思えるようになってほしい…

本当に切に願っております。

左右木健一