こんにちは! 掃除屋ヒビキです。
今回は「ピンク汚れの正体と対策」についてお伝えします。
うすーいピンク色のヌメリが
お風呂場のパッキンやシャンプーボトルの底、
排水口や床に現れたことは無いでしょうか。
白い色のお風呂場だと特に目立ちますよね。
実はそのピンクの汚れは、
「ロドトルラ」という菌が原因なのです!
ロドトルラって何?
まずは「ロドトルラ」とは何かについてお伝えしましょう。
「ロドトルラ」は赤カビとも呼ばれることもありますが
カビでは無く大きさ10㎛ほどの酵母菌の一種です。
特徴的なピンク色は
人参と同じカロテノイド系の色素を持っているためです。
主に水分やタンパク質などを栄養として増えますが
その増殖力はカビよりも高いです。
「クラドスポリウム」などの黒カビが集落を作るのに1週間かかるのに
「ロドトルラ」は2,3日で集落を作ります。
そのため掃除をしてもすぐに増殖して
ピンク色のヌメリを発生させるようになります。
なお、
免疫の低下した人に入り込むと
感染症を引き起こしたりしますのでその存在は安心できません。
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対策はどうすれば良い?
「ロドトルラ」の繁殖を抑えるための対策をご紹介します。
1.換気をする
「ロドトルラ」は水分のある所ならどこにでも発生します。
特にお風呂場は水気が多いので広範囲に発生しやすいです。
そのため、
お風呂の窓を開けたり
換気扇を回したりして乾燥しやすい環境を作りましょう。
2.入浴の最後に水で流す
「ロドトルラ」は栄養のあるところならどこにでも発生します。
特にお風呂場では人の垢や髪の毛、石鹸カスなどが残り
栄養豊富な状態になりやすいです。
そのため、
入浴の最後に45℃以上のお湯か10℃以下の冷水で
壁や床に付いた汚れをキレイに洗い流しましょう。
3.洗剤で掃除する
「ロドトルラ」は表面だけ消えてもまだ残っていて再発生します。
一度定着してしまったが最後、
軽くブラシでこすればヌメリは取れますが
微細な窪みなどに残った個体が2,3日で増殖し
気が付けばまた元通りのピンク色が現れます。
徹底的に除菌するには
塩素系漂白剤・60%以上の濃度のエタノール・お風呂用洗剤
もしくは熱湯消毒をする必要があります。
なお、
ピンク汚れに使えるようなお風呂用洗剤でしたら
火傷や塩素ガス中毒などの安全面を考慮すると
一番安心でしょう。
洗剤系は10分程度の待機時間が必要です。
ピンク汚れの正体と対策のまとめ
・ピンク汚れの正体は「ロドトルラ」という酵母菌の一種
・水とタンパク質などを栄養とし2,3日で集落を作るほどに増殖する
・免疫の弱い人に感染症を発生させる
・換気をして乾燥させる事で増殖を抑える
・垢や石鹸カスなどを熱いお湯か冷水で流して増殖を抑える
・塩素系漂白剤やエタノール、お風呂用洗剤での
10分以上の浸け置きか熱湯消毒で掃除する
以上、ピンク汚れの正体と対策についてお伝えしました。
「ロドトルラ」は増殖が2,3日と早い上に
それらの死骸は黒カビの栄養源となります。
ピンク色の次は黒色が待っていますので
可能な限り早めに消毒しておくか、
そもそも水分や垢・石鹸カスといった栄養を残さないように
対策する必要があります。
ピンク色でなくても
ヌメリは触って気持ちの悪いものでもありますので
今日にでも除菌してしまいましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。