なぜ川はキレイなまま? 洗剤を流しても平気な2つの理由とは? | ハウスクリーニング店・掃除屋ヒビキのお掃除ブログ

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こんにちは! 掃除屋ヒビキです。

 

 

今回は「現在の洗剤と水道」についてお伝えします。

 

 

過去には洗剤によって

魚が死滅するほど河川が汚染されたこともありました。

 

 

関連記事:

洗剤が多摩川を汚染していた!? 50年前からの復活へ

 

 

でも、よーく考えてみて下さい。

 

 

今も洗剤を水道に流していますよね?

 

 

ハッとするかもしれませんが、

 

実は、

 

 

洗剤を水道に流せる理由があるのです!

 

 

 

なぜ洗剤を水道に流しても平気?         

掃除をしなくても私たちの生活には

洗剤があふれています。

 

 

手を洗う石鹸

髪を洗うシャンプー

身体を洗うボディーソープ

食器洗い洗濯・・・

 

 

およそ毎日洗剤を水道に流していますが、

 

それでも川は魚が住めるほどキレイなのです。

 

 

それはなぜでしょうか?

 

大きく2つの理由があるのです。

 

 

 

1.下水処理設備が整っている

 

 家庭の水道に流したものは汚水として処理施設に流されます。

 

 

 下水処理施設では

 ・沈殿池にて有機物の沈澱

 

 ・反応層にて微生物により有機物や窒素、リンの除去

 

 ・塩素による大腸菌などの殺菌処理

 

 などが行われており、

 

 整った設備で洗剤が含まれた汚水をキレイにしてから

 川に放流しているのです。

 

 

 

2.洗剤の質が向上している

 

 1960年代に汚染された河川が問題になってから

 工場や事業所、政府以外にも

 問題を改善しようと取り組んだ団体がありました。

 

 

 洗剤のメーカーです。

 

 

 ・発生した泡がより早く消泡するように促進

 

 ・タンパク質をより早く分解するように酵素を配合

 

 ・微生物の栄養となるリンを洗剤から除去

 

 ・一回分の使用量が少なくなるように脂質用の酵素を配合

 

 ・成分を石油由来から植物由来に変更

 

 など、

 

 今でも継続されているこのような努力によって

 昔とは格段に河川への影響力が減りました。

 

 

 下水の処理も随分としやすくなったと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

洗剤を水道に流しても平気な理由まとめ     

・下水処理施設で流した洗剤と汚水がキレイに処理されてから

 川に放流されている

 

・より環境に負荷をかけないように洗剤が改良されているので

 下水処理も楽になっている

 

 

以上、現在の洗剤と水道についてお伝えしました。

 

 

家庭からの排水は下水処理によってキレイになるので

どれほど食器や身体、衣服を洗っても

川には魚が住めるのです。

 

 

とはいえ、

 

川に直接洗剤を流してしまえば

どんな洗剤も確実に汚染してしまう事は確かです。

 

 

たとえ「食塩」でも濃度が濃ければ有害ですし

洗剤なんてもってのほか。

 

 

キャンプや洗車など外で洗剤を使う時には

細心の注意を払うようにしましょう。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

 

参考:

東京都下水道局 「下水処理の解説」

http://www.gesui.metro.tokyo.jp/business/technology-statistics/fukyu/kaisetsu/

 

ライオン株式会社 「トップ50年の歴史」

https://top.lion.co.jp/history/index.htm