前回の記事でも書かせていただいた通り、私の息子は、のんびりゆっくりの発達ペースですが、息子の能力をあげようと、焦っているものや、身に付けさせようと頑張っているものはほとんどありません。
(構音障害に関しては、口周りを発達させる遊びを少ししています。)

確かに頑張って教えれば、本人のスキルもアップしていくと思います。

ただ、私の療育の考えは、《本人や、本人に関わる人の困り事を解決する》が基本なので、本人や周りが困っている様子がないのであれば、無理やり身につけさせようとはしません。
(もちろん、療育は通っていますし、今年は加配もスタートします。)



もの凄く極端な事を言うと、私は、自閉症であろうと、定型であろうと、「将来困らないように。」という先回りの教えはしたくないんです。



息子だけじゃなく娘に関しても、困り事があれば、関わってくれる方達と一緒に解決していきたいと思いますし、息子のスキルアップも、色んな方達の知恵や力を借りてやっていきたいと考えています。



困る、辛い、悲しいと感じるストレスの壁を、その都度解決し、正しく乗り越える事ができれば、それは、どんな褒め言葉よりも大きな大きな自信になると思います。

それにプラス、乗り越えるために、色んな方達が関わってくださったなら、それは、子供達にとって、何にも変えられない大切な人生経験になると思います。


そして、それは自閉症も定型も関係ない事です。


なので、私の中に、息子を《普通に近づけるように》という考えはないです。



もっと言えば、私は、息子が持って生まれた、自閉症の部分も大切にしたいと思っています。



「それじゃあ、将来、息子さんが困るよ。」
「学校はどうするの?集団行動だよ?」
「定型溢れる社会でやっていけないよ。」


なんて言われた事もありますが、逆に、なぜそう言い切れるのか聞きたいぐらいです。



「持って生まれた性質に素直に生きちゃ悪いの?」
「普通から外れてる人は、幸せじゃないの?」



そんな事は絶対ないと思います。



確かに、息子は、人一倍、壁の多い人生かもしれないです。
でも、人一倍、乗り換えた先の自信を得るチャンスが多い人生でもあると思います。

息子は、人一倍、悲しい想いをする事が多い人生かもしれないです。
でも、人一倍、人の優しさにふれる事の多い人生でもあると思います。



生きていくために大切な学びや教えは、定型に近づかないと身につかないものではないです。



私はただただ、息子に、自分らしさを大切にしてほしいし、自閉症である自分に誇りをもってほしいんです。


将来、胸を張って、
「僕は自閉症です!」
と、言えるような、そんな子になってほしいんです。


だから、息子の自閉症の部分も大切に大切に愛しんで育てたいんです。


今は好きなものをとことんさせてあげ、得意なものをどんどん伸ばしてあげる事だけをしています。



楽しそうで嬉しそうで、ちょっと得意気な息子の顔が、私は大好きです。



私がしてあげれる事なんて本当に本当に少ないけど、息子の楽しい嬉しい時間に、これからもたくさん寄り添っていけたらと思います。


そして、発達障害の子達が、自分の特性に自信をもてるようになってほしいし、ありのままの自分を大好きでいてほしいと本当に心から思います。