いつぞやの出来事、過去の大騒ぎ、ただの笑い話というだけで終わらせたくないのでどこかに記そうと思ったら、やはり何年も世話になってるこのブログが1番かなと思ったのだ。
ここから先はブログ主の身の上話、化学とも宇宙とも無縁でどうしようもない事象の数々。
流し見程度にでも読んでくれたら幸いかな、と。
現場監督に就職して3年という年月が経った。
そもそも時間という人間が作り出した曖昧な概念に翻弄されるのも疲れる…
元々は左官屋もとい見習いの立場から、ヘッドハンティングされて離婚した母親の現夫が経営する建設業に就職するという流れ。
建設業とはいえ、まあ一種のリフォーム会社だ。
業務内容的には見積もり、施工及び現場管理、時には自分で職人紛いなことをして施行をし、徹底したサポートでお客さんに良い商品を届ける。
悪くない仕事だった。
左官屋もやってて悪くないと思ってたが、まあ親元でやってるってのもあって、あまり状況的には変わらないがそれでも今の仕事が楽しい、好きだと言える。
だけども…
ことは半年くらい前に起こる。
全てが悪い方向に傾いた時、飲んでいた俺の勢いによる発言。
『転職したいと思う。本格的にではないけど、来年…結局今の俺は知り合いとか何かしらの縁で会社に入れて貰って働いてる形になってる。今の会社は居心地もいいし、嫌いじゃない。社長(実母の現夫)にも、俺を引張ってくれた事に感謝してる。でもそろそろさ、新しい道を1人で歩もうと思う。どうかな』
その時の俺は、7割本気、後の3割は勢いというか…本音というエンジンを手助けしてくれるオイル的な役割。
嘘でも冗談でもなかった。
それに対し、義理の父親に当たる社長は…
『そうだなぁ、お前がそう思うならそれもいい勉強だ』
俺は、その一言に救われた。
猛反対され、俺の顔に泥を塗るのか!ぐらいに罵声を浴びせられても仕方がない、そう覚悟してさえも居たくら……いや、そこまでは盛ったかw
でも実際問題、俺の発言はそうなっても可笑しくないものだ。
でも社長は、そんな俺も受け入れてくれた…
はずだった。
あの発言をしてから数ヶ月。
平成30年になる前の12月中旬から下旬に掛けての話だ。
現場監督として動く以上、下請け業者というこちらからの依頼を請け負って仕事をしてくれる立場の業者さんとの関わりは絶対。
そんなこんなの関係をしていると良い話はもちろん、悪い話もあるが、人間関係の大切さを知ることが出来るのが大きな部分。
ある日、その下請け業者からこっちの会社に来てくれないかというヘッドハンティングの電話が俺個人に掛かってきた。
無論、この話は公にはできないし、会社の役員に知られてしまえばその下請け業者もただでは済まない。
だがそれを覚悟し、俺を信用してくれてのオファーだった。
その頃の俺はというと
3年目になるにも拘らず給料は一番下。
最近、新しい奴が入ってきて俺より何万(大体10万近く)も上なのは気に入らない…
そもそも歩合制ってことがこの会社の良いところの1つでもあるのに、年功序列はないと頻りに言ってたのが良いところでもあるのに、それでも年功序列の壁に俺は勝てなかった…
現24歳。
29歳で入ってきた奴とも給料に差はない。
それどころか、俺より3年後に入ってきてる奴が主任で主任手当も貰って…
というような不満もあったが、まぁそれはそれだった。
会社には俺が社長に引っ張られて入って来たってことは周知済みだし、そのこともあって社長は俺の給料をなかなか上げられないらしい。
寧ろマイナススタートだとまで釘を刺されたほどだ。
それでも36協定だか就業規則だかを無視してやることはきちんとやって頑張ってきた俺に対して他の人の給料をその口から聞いてる時は泣きたかったわw
休日出勤だって36協定や労基署に提出する書類の関係上、何時間出ようが半日以上差っ引かれる。
1日出ても3時間程度しか働いたことになってない。
そんなんじゃ、ただでさえ含み残業の手当を増やされて基本給を大幅に下げられた俺に何のメリットがあるってんだ…
大体の事柄が基本給ベースに仕上がるのに、元が低いんじゃどれだけ頑張って出ようとも話にならねぇよ…
ま、会社からしたら上手い話だ。
何せ、1番安い給料で人並みに動ける人材なんだからな俺は…。
繁忙期となるこの時期。
実家暮らしだから金の減りは一人暮らしと違って遅い。
でも車(ハイブリッド セダン車)を買ってしまった俺は…
社長に今の給料の不満をぶつけつつ、退職願は上司に提出。
ここから話がガラッと変わってくる。
まず、当初俺を応援してくれていた社長は猛反対。
母親も、その母親も猛反対。
他の会社に行くなら家を出ていけ、と。
だったら家を出て一人暮らしで何とかやってけばいいだけの話なのだが、車の支払い等が重なり、もはや俺にとってそれは非現実的以外の何ものでもなかった。
好きなセダン車に乗ることは俺の夢だったし、この年で高級車っぽいのに乗るのが1つのステータスだとさえ決め込んでいたくらい。
CAMRY2.5G AVV50 それが俺の愛車。
300万の購入だった。
決断が早かった…
俺の夢を、逆手に取られたんだ…
一人暮らしになったら当然、車の支払いは厳しいし、都心に近い区内で暮らすのはやっとの世界。
他にも支払いはある。
俺は、会社に残るという選択肢を選ばずにはいられなかった…。
買った車を手放してまで、やけくそになって事を選びたくなかったんだ。
本当に退社すればあっちはこの繁忙期で人を失い困るのは間違いない、困った顔を遠目に見て悦楽を味わうのも悪くない
我ながら最低だけどそんなことが頭を過ぎった
でも。俺にはせっかく手に入れた車を…手放すことなんで出来なかった。
今では和解という形で、また普段通りの生活を送っている。
給料も相変わらず、正直これでもギリギリのラインです…(思った以上に車で金がかかる…)
けども、あの下請け業者の会社以外でも声を掛けてくれてるところが実はある。
自分で言うのもなんだけど若手でやる気のある人は、下手に頭いいけどコミュニケーションすら取れない人より全然雇ってくれるぞw
どちらにもストップを掛けてる状態だ。
今年、退職願を出したことを帳消しにはしたが責任を取って昇給はなしとのこと。
主任という役職もどうなることやら。
それでも終電を逃すこの時間まで(さっきまで)仕事をして、会社に止まって、公共工事の書類を1人でもくもくと進めてる。
社長、あんたには会社に入れてもらった恩がある。
でも最初、賛成してたあんたが俺の夢を利用してまで反対してきたせいで事は俺と社長との間の話だけじゃなくなった。
あんたが母親とその母親にまで話を広げて引張って来やがったから…
恩を仇で返すな、そう言ってくれたな?
俺の夢を人質に取ってくれたあんたには必ず復讐してやるよ…
こう思う俺を悪でも人でなしとでも思え
いま何でもないように平然とお互いに暮らして話して笑って共に歩んでるけど
俺は忘れない。
忘れないからな。
絶対に。