今日も曇天で寒い。
二日続けての病院通いは、流石に少々気が滅入る。
それにしても、常に側に居て、秋に揺られる「すすき」の様に、脆弱さに揺れる私の精神を支えてくれる妻には、頭が下がるばかりである。
QST病院の担当医からの「御机下とCD-ROM」を携えて順天堂病院に入る。
通常、このQST病院と順天堂病院の往復が原則となっている。
順天堂病院に膵臓炎で入院し、そこで幸運にも初期の膵臓癌を見つけ出してくれ、私が切除手術不能であった為、千葉県の稲毛市にあるQST病院での重粒子線治療を紹介されたのも、この順天堂病院であった。
QST病院の検査資料を見ながら、順天堂の主治医もやはり戸惑いの表情を浮かべた。
そして、6月20日のQSTの定期検査の前に、全身の癌検査のためのPET-CTを受ける事となった。
まだまだ傷は浅い。
いずれにしろ、5月の公演に向けて勇往邁進するのみである。
慈雨が降って、山の煙が消えたと言う。
天に感謝。