この観葉植物は、一般的によく見られるものである。

レストランや、喫茶店、デパートの一角、又、個人病院や公共施設の待合室などで、なんとなく目にはしながら、当たり前の様に,さほど気にも留めない。

 

私の家にも五鉢も置かれているが、これはインテリアとして、それに空気清浄効果があると言われ購入した。

 

我が家のリビングで、逞しく育っているサンセベリアだ。

 

 

 

 

我が家の部屋で、緑のトラノオ(虎の尻尾に似ているのでの別命)が同居して呼吸しているだけで、ホッとして平和である。

 

もうかれこれ、二十年は連れ添っている。

そんなトラノオであるが、ある日異変が起きた。

鉢の中に、他の植物の種でも風に運ばれて来たのか、白っぽい、葉っぱなのか、花なのか識別できない今まで見た事もない、正体不明の植物がすっくと伸び、ちゃっかり己を主張しているではないか。

 

 

「なんだこいつは」とまるで、サンセベリアを徐々に侵食していく、害敵の様に思えたものだ。

「まぁ良いか」と暫く放っておいたものの、どうも気になって仕方がない。

やおら重い腰をあげ、その草の根元を辿って見る。

 

 

 

「なんだ、この草、どう見てもサンセベリアと同じ株から生えているじゃないか?もしや!」

もしやもしやで、植物辞典で調べることにした。

愚かものよ!

これはサンスペリヤが咲かせた立派な花ではないか。

これは殆ど花を咲かせない、いや咲かせられない、滅多に見られない花だそうだ。

ちなみに花言葉は「永久、不滅」と書いてある。

ブログの向こうから「そんなこと知らなかったの?」という声が聞こえて来そうだ。すみません。

それにしても、人生知らないことが多過ぎる。

知らなかったことを知ることで、己の未熟さを悟り少しは人間として謙虚になれれば良い。

専門知識に精通することも大切だが知らなかったことを知った事で、人の心に寄り添う事が出来れば、万歳だ。

私もこのブログを始めから今まで知らなかった多くの人々に出会い、知らなかった、苦しさや、悩みや楽しさを沢山知った。そして予期せぬ感動と教えも頂いた。

「知らなかったことを知る」

この悦びが、人生を全うする上で最も重要なことかも知れない。

恥を、かきかき、冷や汗をかきながら誠意を持って、なんとか生きたいと願うのだが.....。