堪らなく祭りが恋しくなって、世田谷「ボロ市」へと駆け出した。
こんなに多くの人波のなかへ、ままよと身を投じたのは何年振りか?
胸騒ぎがして足が軽い。
雑踏の中、肩と肩が触れ合い、子供達のはしゃぐ喧騒が、却って楽しい。
取り立てて何かを買おうと思って来たわけではない。
「普通の生活」を忘れずに取り戻しかっただけだ。
三年間の精神的蟄居生活から、解放されたかったのだ。
何とか人混みは避けようと、遠巻きに眺めて過ごして来たこの三年間。
何処に行こうとマスクを欠かさず、無意識のうちに他人との距離を保ち、公共の交通機関は避け自ら愛車を運転して来た。
これじゃ何時まで経っても、免許証返納などできやしない。
ただでさえ息が詰まりそうな生活に、マスクがますます息を奪う。
誰に向かって文句を言えば良いのやら、それがわからないから、また困る。
しかし困ってばかり居ても始まるまい。
「面白いこと楽しいことを、目を凝らして探して歩くのだ。」と、辿り着いた「ボロ市」!
ここには確実に、歴史を引き継いで活きる、慎ましくも自由闊達な庶民の「祭り」があった。
遠慮がちに見守るお巡りさん。
溢れる人達、前か厚い。
神棚です。
ボロ市の面目躍如
少し纏めてよ
昆布を買う奥さん。
ポーズをとる私
奥に座っているのはお爺さんです。
おじさん疲れちゃったの?
この一袋で千円です。
大声で、「詰め放題千円だ〜」と叫んでいました。
どう見ても、おじさんが袋に入れているのだから詰め放題ではありません。
こう言うところが、楽しいのだ。
勿論即刻買いました。
本革のスリッパ。1,000円!子羊の皮の手袋1,000円!
緑茶詰め放題1,000円!
日高昆布 1,000円!
あまりの安さに、つい購入。
来年1月15日、16日にも開催されるそうです。
マスクをして、是非皆さんも、楽しんで下さい。嬉しくなりますよ。