今日、三回目のワクチン接種をしました。

どうしたことかスッキリとは嬉しくないのです。

今、コロナ禍で新藤兼人監督の映画「一枚のハガキ」を古川健氏の脚色で、戦々恐々稽古の真っ只中です。

数十名のスタッフ、キャストの中で私一人が接種をしても、唯申し訳ない様な、頼りないような、何より妙に不安なのです。

もし一人でも罹患すれば、公演は即中止となります。

当然何の保証もありません。

劇団は大赤字を抱えて存続の危機に陥ることにもなりかねません。

不要不急の網にかかった演劇の活動は暗闇の中を手探りで恐れ恐れ歩いて来ました。

客席を半数に減らしたところで、このオミクロン株を、防げる保証はありません。

そんな過酷な状況下でも、お客様は劇場に足を運んで下さいます。

演劇の灯は決して消してはなりません。

 

それにしてもテレビでは二回ファイザーを接種した人は、三回目はモデルナを打つ方が効果的だとか、まことしやかに、放言して憚りません。

たとえそれが事実としても、現状では一般市民にはその様な選択肢は残されていません。

混乱するだけなのです。

専門家の意見もまちまちです。それを責めるつもりはありません。

実際わからないこともまだまだ多いのでしょうから。

ただワクチンを接種することが確実に効果的だと言うことだけは実証済みです。

何故それに全集中しないのでしょうか?

合点がいかないのです。