昨日、新藤風監督の『島々清しゃ』を、テアトロ新宿で見てきました。

「清しゃ」と書いて、「かいしゃ」と読むそうです。

「清しゃ」は、どうやら、我々が感じる「清い」という美の感覚よりも、秩序や調和の意味が強いそうです。面白い方言ですね。

 

この新藤風監督は、実は、我々が上演する『ふくろう』の監督、新藤兼人さんのお孫さんです。新藤兼人さんの晩年、祖父の新藤監督と同居し、撮影現場に付き添い、身の回りの世話など、公私ともに祖父を支えたそうです。

 

沖縄・慶良間諸島の雄大な自然の美しさの中に、沖縄本島の原風景を見ると同時に、人間の原風景まで透けて見えるようです。じっくりと時間をかけた手造りの画面から、監督の深い情熱を感じます。そして、静かな沖縄の海の涼風を、客席に届けてくれます。

なんとも、清々しい映画でした。

 

 

 

テアトル新宿

 

私の腕が悪いのか?コンピューターの所為なのか?どうしても、写真が縦になってくれないのです。なんとか工夫して見て下さい。