来週の月曜日(126日)に、『窓際太郎の事件簿』の28回目が放映される。


私自身、このドラマが大好きだ。


主役の小林稔侍さんの、スケールの大きい、エンターテーメントに徹した演技と、窓辺の人柄に惚れ、ひたすら協力を惜しまない、椿薫役の麻生祐未さんの、度の強い眼鏡をかけ、手にハンカチを握りしめ、いつもパニックをおこしては、「すみません!」と叫ぶ、この突飛なキャラクターが面白くて、いつも楽しく見てきたものだ。

それに、世田谷南税務署での渡辺いっけい氏と、小林千晴さんと、小林稔侍氏演ずる窓辺太郎、この3人の掛け合いは、実に愉快で、テレビからはみ出し、まるで舞台のコメディーを見ているようで、いつも笑ってしまう。


それに、私の敬愛する野村昭子さんが素晴らしいのだ。
その存在感たるや、尋常ではない。

昭和を生き抜いてきた、優しく逞しい日本の母の姿だ。

『巨人の星』の飛雄馬の親父がひっくり返す卓袱台のようなちゃちな存在ではない。それは土を叩いて叩いて、石のように固めた土間に、厳として、鎮座する竈のような存在なのだ。

時々、愛が沸騰して、熱い蒸気を噴出させることもある。それがまた、潔い!

しかし残念な事に、野村さんが、8話から外れられた時は、本当にがっかりした。同じ場面に居合わせたことは一度も無かったものの、どうにも寂しかったものだ
だが、24話から再び登場され、画面を観た時は、懐かしさと、嬉しさに心躍ったものだ。


もちろん、言うに及ばず、ゲストの皆さんも素晴らしい俳優さん達ばかりだった。



思い出は尽きない。

19986月に始まったこのドラマは、早いもので、もう16年を過ぎた。


さて、今回は、私も、総理大臣と対峙したり、進退を賭けて大事件に挑もうとしている。



これは、私にとっての集大成だと、密かに期待している。