どうも!
どうやら、日本のボクシング人気は衰退していってるらしいです。
僕はボクシングが人気の時代を知りません。
生まれる前だったのかな??
僕は凄く疑問に思いました。
なぜボクシング人気って衰退してるの?と。
以下、まじめに考察しております。
あくまで個人的な中堅大学生の意見ですので、お手柔らかにお願いしますね。
結論から申し上げると
ボクシングがエンターテイメントとして魅力がないからになると考えます。
それと同時にファン、メディアがエンターテイメント重視→スポーツ性の高いボクシングへの変化に対して対応できていないことも大きな原因だと考えます。
http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2007/1K04B156.pdf
この資料を拝読させて頂きましたが、
おおむね理解することができましたし、
その通りだな、と感じました。
ただ………
第3章
・世界戦におけるKOの減少
今後の〜あり方
・好カードや競技的魅力の向上
私はこれを読んだ際、非常に矛盾してるな、と思ったんです。
KOの減少が問題ならば好カードを組めば明らかにKO決着の可能性が低くなる為です。
基本的に実力差が明らかな場合はKOが起こりやすく、どちらもハイレベルで均衡している場合はKO決着は起きづらいです。だから矛盾してる。
メイウェザー×パッキャオは判定。
カネロ×ゴロフキンも判定
上記の理論から言うとビッグマッチをくんでも
つまらないと思う、になりますよね。
ここからは私の意見です。
KO決着の減少が衰退の原因になるのは
私はメディアとファンの影響が大きいと思います。
KO=正義のKO至上主義という考えがよくない。
そもそもボクシングとはスポーツです。
ボクシング=エンターテイメントではない。
スポーツの中にエンターテイメントを感じるものだと
考えます。
KOすれば素晴らしい!
判定勝ちはつまらない!
古い価値観から何もアップデートされていないのは実は観る側だと考えます。
(間違いなくKO勝ちは興奮しますが)
そもそもどのスポーツにも言えることですが、
トレーニングの発達や新たな指導法などで
より選手の技術が昔と比較して向上するのは至極当たり前だと考えます。
サッカーにおいての現代型GKや、野球の変化球の多彩さなど時代ごとにアップデートされていくものなのです。
なのでもちろんボクサーもアップデートされています。KOというのはただたんなる結末に過ぎないだけでボクシングの試合における最重要事項ではないんですよね。
ボクシングとは限られた空間の中でお互いが磨き上げた技術と知性とパワーのぶつかり合いなのです。
決して倒しっぷり観覧会ではない。
それは知って頂きたいな、と思います。
いい加減、メディアも結果で断罪せずに
過程を褒めるべきだと思う。
KO至上主義の風潮では本当に世界に通用する選手が出てこない。
KO率75%の危険挑戦者!とか意味がわからない。
あまり強くない無名選手をたくさん倒した選手が危険なんですか?
僕は強豪選手と凌ぎを削って判定でも生き残ってきたボクサーの方が強敵だと思いますけどね。
KO勝ちが正義だと言い、ビジネスとして
たくさんの噛ませ犬相手に痛快なKOを観客に見せる。
ただ上のレベルの相手はそう簡単にKOできない、
例えハイレベルなボクシングを披露しても鮮烈なKOを見たかった客からはつまらないと言われる。
いい加減ボクシング界も変わらなければいけないですね。
作られた印象、作られた戦績は長い目で見てあまり良い影響を与えるとは思いません。
井上尚弥が全盛期のうちに早く気づいて欲しい。
井上尚弥の真の実力について。
KOマシーンだから凄い!は違う。
フェザー級でもパワーで圧倒すると思いますか?
パワーで圧倒できなければあまり魅力ではなくなりますか??
倒しているから通用するわけではないんです。
井上尚弥のボクシングは倒せない階級にいても通用すると思う。
もっと本質を伝えなきゃいけないな、
このままではヤバいなと思いました。
ボクシングをただの殴り合い、倒し合いだと考えているうちは厳しそうですね。もしかしたら選手でもそういう価値観の選手が多いかもしれない。
でもそれでは世界には通用しない。
世界に通用する選手が出なければもちろん人気も出ない。超悪循環なんですよね。
改めて言います。
KO至上主義は不必要です。