4ヶ月前くらいになりますが、グルーポンに掲載してもらったことがあります。グルーポンの広告主(店舗)側から、グルーポンを利用してよかったかどうか、を記事にしてみたいと思います。今回の記事はショップ経営者さんや、販売促進関連の方向けの記事です。
Grouponってなに?
有名な割引チケット販売会社さんです。使ったコトがある方も多いのではないでしょうか。飲食店、美容、スクール、ホテル、歯医者など、幅広いサービスの格安チケットが購入できます。50%~80%はあたりまえです。
以前は○○枚以上購入しないとチケット販売が成立しない、ということで口コミなどで広めてもらう、という手法だったようですが、半年前に掲載していただいた時は、1枚から販売可能でした。むしろ「店舗として対応できる上限枚数」を設定しました。
なんでグルーポンはそんなに安いの??
グルーポンなどの割引チケット販売サイトがここまで安くできるのは、店舗側が赤字覚悟でチケット価格を設定しているからだと思います。(赤字か、原価すれすれか、少しの利益がでるような設定か、というのは店舗によって異なります。)
なんで赤字覚悟で販売しているの?
・広告効果が見込める
店舗・企業は、様々な媒体で広告をだしています。普通の広告費は、効果があってもなくても支払います。たとえば新聞広告に○○のお金をかけて広告をだして、全くレスポンスがなくても広告費はかえってきません。(当然ですが…)
一方グルーポンは、レスポンスがあるまでお金の移動はありません。もし赤字の設定であっても、集客が出来た分だけの支払いだと思えば、成功報酬型の広告費、ということになります。
また、グルーポンを使っている人はどんなチケットが販売されるかチェックしています。グルーポン利用層が ターゲット層だとしたら、仮に購入までいたらなかったとしても、認知度アップが見込めます。
・リピーター&クロスアップ
グルーポンのチケットで一度きてくれたお客さんが、リピーターとなってくれれば2度目以降は店舗の顧客として利益があります。また、チケットでのサービス以外に他のものを購入してくれた場合はそこで利益となります。
グルーポンはどう利益を得ているの?
チケット販売価格の約半分は運営費(?)としてグルーポンに入ります。たとえば、5000円のチケットならだいたい2500円くらいがグルーポンに入る事になります。
グルーポン掲載までの流れ
こちらは私の経験での一例です。
・販売内容を営業の方と相談
・グルーポン側で掲載可能かどうか検討
→グルーポン内でいつ、どのチケットを掲載するかの会議があるようです。
多少の希望は聞いてもらえますが、「この日に掲載してください!」というのが通らないこともあります。
・掲載内容決定→書類のやり取り掲載まで最短でも2週間くらいだったと思います。
・Webで掲載
グルーポンでチケット販売してからのお金の流れ
ここが私想像していたものと若干違いました。チケットの販売が終わり、売り上げが決定した段階で、その 半分が店舗に入るのか、と思っていましたが、そうではありません。
チケット売り上げはとりあえず一度Grouponに入り、その後チケットをもって来店した人をグルーポンに報告(Web上)→半月ごとにチケット利用完了人数分だけ店舗に支払われます。
ということで、例えば100万円分のチケットが数日間で売れたとして、その半分の50万はすぐに店舗にははいらず、利用客がいた月にのみ、枚数分の利益÷2が店舗に支払われる仕組み。
ここで少し気になるのが
1.チケット利用の報告もれが合った場合
2.チケットの利用期限をすぎてしまっても使われなかった場合
100%グルーポンに入って行くのでしょうか。。??
2に関しては、あと数ヶ月で掲載したチケットの利用期限がくるのできっとわかりますが…
グルーポン掲載をしてみて思うこと
当たり前のことなのですが、店舗側も掲載に向けて対策を考えておかなければいけません。以前にグルーポンでかったおせちがひどかったというニュースがありましたが、対応できる数をしっかり想定しておくことが大前提だと思います。
リピーター&クロスセルをするための準備
折角お客さんがきてくれても、その時のサービスが悪かったり、品物がよくないと、悪評になって逆効果です。クロスセルを考えているのであれば、もうひとつの目玉商品の様なものを用意するのもいいかともいます。
掲載日の電話対応人数の確保
おそらく契約資料にも書いてあったかと思いますが、掲載日の数日間は問い合わせが一気に増えます。チケット購入に関してのお問い合わせ、その他その店舗に関する問い合わせ、チケット購入の仕方など…。
チケット購入の仕方などのグルーポン側のサービスについては、グルーポンのヘルプサポートにかけ直してくれれば対応してくれます。
その他店舗やチケットに関するお問い合わせは増えますので、その期間は営業時間を伸ばすなど、チケットに興味をもってもらった方の対応を考えた方がいいかと思います。その方がチケットの売り上げ枚数も増えると思います。
まとめ
できるだけ無駄な広告費を抑えて、効果を上げたいという店舗・企業側のニーズと、できるだけ安くサービスを受けたいという消費者のニーズがぴったり合ったサービス「Groupon」。
・店舗側で十分に販売戦略を練った後の利用
・グルーポンとの契約上のお金の流れをしっかり確認
上の2つをしっかりクリアできていれば、店舗、グルーポン、消費者すべてにおいてお得なサービスだと思います。ぜひ、これから導入を考えている方はご参考にしてみてください。
Gouponサイトはコチラ