正直、それまでは、靴を“選ぶ”という感覚があまりありませんでした。
装具をつけたまま履けること。
まずはそれが最優先。
サイズが合うか。装具が入るか。歩きやすいか。
自然と、そこだけを見るようになっていました。
だから、「かわいい」とか、「これ履きたい」とか。そういう感覚を、どこか後回しにしていた気がします。
でも、たまに普通のスニーカーやブーツを履いた時、娘は本当に嬉しそうでした。
鏡を見たり。何回も履いたり脱いだり。「これかわいいな!」って。
その姿を見て、ハッとしました。
周りの友達には、好きな靴を選ぶ選択肢がある。
でも、装具対応の靴には、その“選ぶ楽しさ”がほとんどありませんでした。
“履ける”ことは大事。

