柿の渋抜き
テーマ:食物、方言
この内容は10年も前に報告した古新聞で、しょうもない話ね。
新しい情報がありましたら、教えて下され
柿は栄養価もあり、酒抜きにも適す。正月から抜ける良い食材(爆笑)
柿の渋抜き「方言調査」 2012年11月調査結果
A.標準語(日本共通語) : シブヲヌク、シブヌキ柿、干し柿。
渋抜きの習慣が無い所が多い。
静岡県:2名
徳島県:シブヌキ(クシ柿、吊るし柿、温湯、最近アルコール)・1名
愛媛県西条市全域:干し柿=愛宕柿。 富有柿(甘柿)=生食。
※西条市と書いているが、「西条柿」の西条町は広島県です。
愛媛県のJR予讃線下りに沿って:干し柿
北条:2名、松山市:2名、伊予市:1名。大洲市:1名、長浜:1名。
広島県:2名(干し柿、ドライアイスで渋抜き)
※こちらの西条町が、「西条柿」の本籍、本場です。
福島県郡山市・1名
青森県・1名(干し柿が多い)
秋田県・1名(干し柿が多い)
山形県・1名。干し柿の名産を僕も承知。
B.サワス、サワシ柿 : さわす(醂) 関東地方の方言
渋柿をわざわざ加工する習慣は少ない。
富有柿、次郎柿などの完全甘柿が多い。以上1名。
B’,サオス、サオシ柿 : さわす(醂)の訛り
和歌山(紀州藩)・1名
愛媛県西条市全域:西条柿=サオシ柿。1名(自分)。
(昔は温湯、アセチレンガス、今は焼酎)
JR伊予西条駅から下り方面に、小松、壬生川、今治まで、
シブヌキ、サオス、サオシ柿が通用する。
これは江戸時代の西条藩(紀州藩の分家)の影響がありそうだ。
C.アワス、アワシ、アワセ柿 : あわす(淡)又は(合)
兵庫県南西部(播州)・2名。
島根県津和野 : あわせ西条柿の真っ最中と・1名。
C’.アオス、アオシ柿 : あわす(淡)の訛り:
鹿児島県、大隈半島一円・1名。
D.さらす(晒す) サラス、サラシ柿。この漢字は僕が考えた。
60年前の記憶と言う・1名。 貴重な情報だった。
福島県会津市地方(今は単にシブヌキで常用している様子だ)
「会津みしらず柿」が江戸時代からの名物として超有名。
http://www.idumiya-net.com/41.html
「樹上寒中熟成品」と「焼酎渋抜き品」がある。
値段も普通の4~5倍もする様だ。
柿はビタミンA(カロチン)、ビタミンC、カリウム、マンガン、食物繊維を
多く含みカリウムは利尿作用があり、血中のアルコールを体外に
排出させ、血中アルコール度数を減らし、二日酔いに効果的だ。
以上。