驚きの囲碁の世界(玄玄碁経)-36
福禄寿三星献瑞(ふくろくじゅ さんせい けんずい)
福禄寿を代表する三つの星が瑞祥を奉献する の意
今日は確か、3月3日なので黒白ともに石3個ずつで戦ってみましょう。
図827.福禄寿三星献瑞 白の手番
白の3子が外に出れるかどうかと云う問題です。
白先の問題ですから当然脱出するか目になるかしないと、
問題にならない訳ですが、出題者に勘違いがあったようです。
正解は脱出不可能で、白死なのですが、この問題に限って「正解無し」は
編集出版側の配慮だと思います。
その位、難しく値打ちがあり、黒に妙手が見つかったのです。
図05.いろは歌(ほ)
星影の歌は分かり易く素晴らしいと思います。
図828-1.福禄寿三星献瑞 参考図1
白先白死なのですが、出題者はこの参考図1の様に脱出できると読んだ様です。
作者の意図は白①、黒❷の時、白③、⑤と打ち、反対側も白⑦、⑨と打って、
(11)以下(17)まで両コウ(コウを二つ作る)で脱出だった様です。
しかし、これは黒失敗図に過ぎません。黒にも巧い手があり、次図に示します。
図828-2.福禄寿三星献瑞 参考図2
脱出できません。白死です。白③に対して黒❹とハサミツケル
手筋が見つかりました。白⑤、⑦には黒❽と打ちます。
反対側も白⑨に黒❿以下⓲まで取り囲みました。これが正解図です。
作者の出題意図が間違うこともあるのですね。
勿論これは立派な問題ではあるのですが。
3子の問題を後2回続け3月3日の記念とします。課題は沢山ありますが、
その次に5子の問題(僕の苗字)を1回だけ示し、早ければ3月6日までに、
遅くとも3月8日までに囲碁のテーマを全て終わりたい。