易しい(初級囲碁)のおさらい-10
囲碁の世界-23(活き形)
(コウとセキ)
5.コウ
劫の字を用いる。きわめて長い時間の単位。未来永劫。
「コウ」だけでは死活は言えないが、石の形の状態図であり、
将来、その付近の死活に関係する場合が多い。やや難しい。
図5-1
コウの基本型。
黒1に白2とコウに受け、黒3と取る。
ここで白がすぐに黒3の石を取り返し、
また黒がすぐ白の石を取り返すと、
これはきりのないことになる。
そこで同形反覆禁止のルールで相手が取ったあと、
すぐ取り返すことができなくなっている。
白はコウ立てをすることになり、
黒1とツイで解消することができる。
もちろん、コウ立てを受けない場合の損失と、
コウをツイだ場合の利益とを比較して考えることが大事である。
簡単に見えるが、損得勘定は難しく、プロの碁でも現れる。
この形がコウの状態図であり、この形になる前から予想して、
全体としての損得も予想して作戦を立てる。勿論アマチュアでも
出来るが、コウになる数が幾つできるか等、勝敗に絡むのでプロでも
悩む問題なのだ。難しいこと書いて御免なさい。
図27.いろは歌(お)
6.セキ
漢字で「持」と書く。セキは黒白とも「活き」である。
お互いに相手の石を取りに行こうとすると、逆に自分のほうが
取られるので、どちらも手が出せずに生きを保っている状態。
眼のない石同士のセキ、一眼ある石同士のセキ、地になるセキ
などがある。
図6-1
ごくふつうのセキで眼のない石同士である。黒白とも目なしで活きている。
図6-2
セキではあるが、黒地がある珍しい例だ。
例えば、黒は白△二子を打ちあげてハマとし、
さらにナカデした白一子を取って計三目の地。
これ等の考察は有段者でないと初級者には無理と思う。
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