子育てとメディア
発達障害と診断される人の頻度は近年増加しています。その原因は脳の小さな傷というけれど、なぜそんなに発生数が変わるのか、環境因子が大きいのではないかと以前からずっと思っています。それと同様な論文、記事もしばしば目にすることもあるため、外来で保護者の方に相談を受けると「DVDやテレビ見せっぱなしは一方通行の情報の押しつけでこどもにいいことはないですよ。大変かもしれないけどテレビなどは消していっぱい目と目を見つめ合わせて遊んであげてください。何を言っているかわからなくても声を出したらそれに反応してあげていると喜んでお話が増えることがありますよ。」「テレビなどはつけっぱなしではないですか。授乳や食事の時、寝る前などはまわりを静かにして、しっかり向かいあってくださいね。」などとお話をしていました。 先日、本屋にふらっと入ったら平積みになっている本の「テレビ・スマホはすぐやめましょう」という文字に目がいき購入しました。川崎医科大学名誉教授の片岡直樹先生がEBMの時代になかなかデータとして表しにくい領域ですが、「あるあるある」「そうだよね。」というエピソードを満載に記載していただいており、夜間救急に対応しながら一気に読破してしまいました。こどもとのコミュニケーションのついて不安がある保護者にはご一読をお勧めします。Youtubeで「片岡 直樹」と検索すると動画がもアップされているそうなので、文字が苦手な方はそちらでも。