ミミズの使い道 | 蒼風島茶異事記(茶農家気まま日記)

ミミズの使い道

 農家にとってミミズは有能な生物です。
 まず腐葉土などを食べて排泄する糞は、良質の肥料ですし、酸性土を中性土に変えていきます。
 体の表面の分泌物も良質の窒素分なので、ミミズが通ることで窒素肥料を撒く効果があります。
 同時に、土を掘り耕す役目もあります。
 ただし、よく耕耘したり、乾燥している畑や農薬などを使っている畑では、生育できません。
 ミミズが多い畑は、基本的に無農薬減農薬で有機肥料や堆肥を充分使っていると言えます。
 ――― 手入れしていない永年作物の畑でも多いですが。

 ミミズは、土中で生活するくせに酸素を好みます。
 その性質を利用して、「堆肥の完熟度」の検査に使うことがあります。
 調べようとする堆肥をポリ袋に入れ、その中に数匹のミミズを入れて、密封して数日放置します。
 完熟した堆肥では、ミミズは活発に活動していますが、未完熟の堆肥では、ミミズは元気がないか死にます。
 堆肥は発酵する時、酸素を使います。
 完熟するとほとんど酸素を必要としなくなりますが、発酵途中の未完熟の堆肥は多くの酸素を使うので、密封した袋の中の酸素が足りなくなって、ミミズが死んだり弱ったりするのです。