今回は、1つのiOS Developer Programアカウントで
複数のMacintoshアカウントにて実機インストールする手順を記載します。
iOS Developer Program に登録したiOS アプリ を複数人で開発する場合、
1つのiOS Developer Programアカウントを共有する必要があります。
実機インストールする場合、Macintoshアカウントに開発用のプロビジョニングプロフィールを登録します。
しかし、登録できるMacintoshアカウントは一つとなります。
そこで、登録済みのMacintoshアカウントから証明書ファイルを作成して、
他のアカウントでiOSアプリを実機インストールしてみます。
こちらで実施した環境は下記の通りです。
・MacBook Air
・OSX version 10.8.4
・Xcode version 4.6.3
証明書ファイルの作成
登録済みのアカウントで、証明書ファイルを作成します。
デスクトップで「Finder」のアイコンをクリックします。

「Finder」が起動します。

「よく使う項目」から「アプリケーション」を選択します。

「ユーティリティ」フォルダの「キーチェーンアクセス」を選択します。

「キーチェーンアクセス」が起動します。

「キーチェーン」欄から「ログイン」を選択します。

「分類」欄から「証明書」を選択します。

「iPhone Developer:【iOS Developer Program登録者名】」の証明書を選択して、
証明書の三角アイコンをクリックします。

証明書の秘密鍵が表示されます。

秘密鍵を副ボタンクリックして、コンテキストメニューを表示します。
「"【秘密鍵名】"を書き出す...」を選択します。

証明書ファイルの設定を行います。
・名前:証明書ファイルの名前になります。
・場所:証明書ファイルを保存する場所となります。
・フォーマット:証明書ファイルのフォーマットになります。「個人情報交換(.p12)」を選択してください。

証明書ファイル用のパスワードを設定します。

Macintoshアカウントのパスワードを入力します。

Finderで出力した証明書ファイルを確認します。

証明書ファイルの登録
実機インストールを行いたいアカウントに移り、証明書ファイルをダブルクリックします。
「キーチェーンアクセス」に以下のリストが表示されたら、正しく登録されたことになります。
・「Apple Worldwide Developer Relations Certification Authority」
・「iPhone Developer: 【iOS Developer Program登録者名】」
プロビジョニングプロフィールの読み込み
実機インストールを行いたいアカウントでプロビジョニングプロフィールを読み込みます。
Finderから「Xcode」を選択します。

「Xcode」が起動します。

Xcodeの「Organizer」を選択します。

「Organizer」が起動します。

Organizerで「Devices」を選択します。

Devicesで「Provisioning Profiles」を選択します。

Provisioning Profilesの右下の「Refresh」を選択します。

iOS Developer Program のIDとパスワードを求められるので入力します。

プロビジョニングプロフィールを正しく取得できれば、
リストに「Valid profile」と表示されます。

実機インストール
実機をMacintoshに接続します。
「Organizer」で接続した実機が正しく認識されていることを確認します。
正しく認識されている場合は、右側に緑色のアイコンが表示されます。

「Xcode」のスキームで、実機を選択して「Run」で実機インストールが開始されます。

なお、「/usr/bin/codesign failed with exit code 1」と表示された場合は、
証明書が正しく設定できていませんので、最初からやり直してください。
