今回は、google 謹製のAndroid 開発環境｢Android Studio｣について
記載したいと思います。
1. Android Studio とは
今月の5/15に サンフランシスコで「Google I/O 2013」が開催されたときに「Android Studio」が公開されました。
今までは、ADT(Android Developer Tools) PluginをインストールしたEclipse でAndroidを開発してきました。
Android Studio は、「IntelliJ IDEA」ベースで作り直した新しい開発環境となります。
Android Studio は、Javaで作られたアプリケーションであるため、
プラットフォームを選ばず、Windows/Mac OS X/Linux で動作します。
Javaを動作するためは、JDK(Java Development Kit)がインストールされていることが必要です。
では早速、｢Android Studio｣を体験してみましょう！
今回の動作環境は、Windows 7 Professional(64bit) で行います。
2. Android Studio のインストール
2.1 JDK のインストール
まずは、JDKをインストールします。
JDKは、ORACLEのサイトからダウンロードできます。
Java SE Downloads
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk6downloads-1902814.html
｢Accept License Agreement｣を選ぶとダウンロードのリンクが有効になります。
｢jdk-6u45-windows-x64.exe｣をクリックすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロード後、｢jdk-6u45-windows-x64.exe｣を実行します。
｢インストールウィザード｣画面で、[次へ]をクリックします。
｢オプション機能選択｣画面で、[次へ]をクリックします。
インストール先は、｢C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_21\｣となります。
｢インストール完了｣画面で、[閉じる]をクリックします。
JDKのインストールが完了しました。
2.2 Android Studio のインストール
Android Studioは Android Developersサイトからダウンロードできます。
Android Developers
http://developer.android.com/sdk/installing/studio.html
｢Download Android Studio v0.1.1 for Windows｣をクリックします。
｢I have read and agree with the above terms and conditions｣にチェックを入れます。
｢Download Android Studio v0.1.1 for Windows｣をクリックすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロード後、｢android-studio-bundle-130.677228-windows.exe｣をクリックします。
｢Welcome to the Android Studio Setup Wizard｣画面で、[Next]をクリックします。
｢Java SE Development Kit｣画面で、[Next]をクリックします。
｢Choose Users｣画面で、[Install just for me]をクリックして、[Next]をクリックします。
｢Choose Install Location｣画面で、[Next]をクリックします。
インストール先は、｢C:\Users\【ユーザ名】\AppData\Local\Android\Android-Studio｣
｢Choose Start Menu Folder｣画面で、[Install]をクリックします。
｢Installation Complete｣画面で、[Next]をクリックします。
｢Completing the Android Studio Setup Wizard｣画面で、[Finish]をクリックします。
このままでは、Android Studio は起動しませんので、
環境変数の設定をおこないます。
[スタート]->[コントロールパネル]を選択して、コントロールパネルを開きます。
[システムとセキュリティ]->[システム]を選択します。
[システムの詳細設定]を選択して、システムのシステムのプロパティを表示します。
[詳細設定]タブを選択して、[環境変数]を選択します。
[新規]を選択して下記の内容を入力する。
・変数名：ANDROID_STUDIO_JDK
・変数値：C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_21
次に、Android SDK Toolsをv22にアップデーﾄします。
下記の｢android.bat｣をクリックします。
C:\Users\【ユーザ名】\AppData\Local\Android\android-studio\sdk\tools\android.bat
｢Android SDK Manager｣が起動しますので、
｢Android SDK Tools｣にチェックしてインストールしてください。
スタートメニューの[Android Studio]->[Android Studio]をクリックします。
Android Studioが起動します。
｢Welcome to Android Studio｣画面で、
[Configure]->[Project Defaults]->[Project Structure]をクリックします。
｢Project Structre｣画面で
[Project]->[Project SDK:]で[New]をクリックします。
｢Select Home Directry for JDK｣画面で、
｢C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_21｣のパスを指定します。
｢Select Home Directry for Android SDK｣画面で
｢C:\Users\【ユーザ名】\AppData\Local\Android\android-studio\sdk｣のパスを指定します。
以上で Android Studioのインストールは完了です。
3. Androidアプリケーションの実行
Android Studio を起動します。
｢Welcome to Android Studio｣画面で、[New Project]をクリックします。
以下の値を入力して、[Next]をクリックします。
Application name：test1
Module name：test1
｢Blank Activity｣を選択して、[Next]をクリックします。[Finish]をクリックします。
プロジェクトウィンドウから、MainActivity を選択します。
次のように書き換えます。
■修正前 --------------------
■修正後 --------------------
ツールバーから｢AVD Manager｣をクリックします。
｢Android Virtual Device Manger｣画面で、｢New｣をクリックします。
｢Create new Android Virtual Device｣画面で、
以下の値を入力して、[OK]をクリックします。
・AVD Name：avd4.2.2
・Device：Nexus S(4.0, 480×800: hdpi)
・Android 4.2.2 - API Level 17
｢Android Virtual Device Manger｣画面で、[avd4.2.2]を選択して
[Start]をクリックするとAndroidシミュレータが起動します。
シミュレータで、HOME画面まで立ち上がったら
ツールバーから｢Run｣をクリックします。
｢Choose Device｣画面で、[Emulator avd4.2.2]を選択して、[OK]をクリックします。
シミュレータにアプリが起動して、｢Hello World!!｣が表示されました。
4. デバッグ実行
コードの左側をクリックすると、ブレークポイントが張れます。
ツールバーから｢Debug｣をクリックすると、デバッグ実行となり、ブレークポイントの箇所で止まります。
｢Step Over｣で、ステップ実行ができます。
[Variables]ウィンドウには、実行中の変数値が確認できます。
次回は、Android Studio とEclipseの違いについて書いてみようと思います。