みなさんは仕事柄、普段からたくさんの本を読まれていると思います。
今回は頭の筋肉をほぐしてくれる、マッサージ的な書籍をご紹介させてください。
『困難な成熟』(内田樹著)
内田先生はフランス文学者であり、合気道の武道家でもあります。
また哲学者でもあります。
この本は、メルマガ形式で人生相談に答えた内容を書籍化したものでして、
口語体と文語体が織り混ざった読みやすい書籍です。
内容は、若い人から受けた哲学的テーマに内田先生が答える、
いわば「お悩み相談的」な体裁になっています。
実際の目次がこちらです。
目次
第1章 社会の中で生きるということ
第2章 働くということ
第3章 与えるということ
第4章 伝えるということ
第5章 この国で生きるということ
目次をご覧になるとわかるように、普遍的なテーマばかりです。
1テーマで1冊本が作れるほど、どれも深いテーマです。
ですが内田先生は
フランス文学の文脈から、はたまた幕末の武士道の視点から、
ときには昔の映画や、日本の昔ばなしから引用したり
ご自身が電車に乗ったときのリアルなエピソードやご自身の家事など
とにかく、内田先生がお持ちの全知識のふり幅が広い。広すぎる。
読書って楽しいな、と思える1冊です。
自分が10代に戻って哲学をしているような気分に浸れる本です。
ふだん気づけない視点を読み、
「あなたは、まだまだ、子どもなんですよ」と
諭されている気分にもなるのです。
ここに、口語体と文語体の融合した不思議な時間が感覚が生じるのです。
個人的には【わらしべ長者が教えてくれるお金の話】が一番印象的でした。
ちなみにこの書籍カバーは【もえぎ色】です。
芽吹いたばかりの若葉のような色で、
パキッとしたグリーンになりきる前のみどり色です。
みなさんは、人生が芽吹き始める若葉の頃、(=おとなになる前)
世界をどんなふうに見ていましたか?

