おはようございます。こんにちは。こんばんは。


今回は「4型集中端子板の修理」となります。


依頼内容はヒューズ切れとなり「新しい物に交換しても切れてしまう」とのことです。



実際に届いた端子板は間違いなく4型。

「4型でも駄目になるんだ~」と思いとりあえず動作確認。
新しいヒューズを付けていざ動かしてみると…

ヒューズが 切れない😅

直ってしまったかな?と思いそのまま動作確認を進めると…

スタートレバーが効かない😅

メイン基板のインジケータで確認するとボタンが押されていると判断している…
無論試しに取り付けた筐体は正常なので端子板に何かが潜んでます。

テスターのダイオードモードで点検していくと↓


まず初めに「おかしい」と思ったのが基板左下の三端子レギュレーター。


この3つハンダが並んでいるところが先ほどのレギュレーターの裏側がになるが、こちらの右と真ん中の導通が極端に低い…
ダイオードモードで点検しているので約0.5V以上出るところが「0.126V」明らかに低い…

注意
回路によっては0.1V位でも正常な場合もあります。

三端子レギュレーターを外して点検すると正常…
つまりレギュレーター以降の回路に何か潜んでます。

なので↓


回路を形成している部品を片っ端から外して点検しました…
ここで電子回路に詳しい方はとんでもない遠回りをしていることに気付くと思います😅

その結果↓


回路の末端にあるIC「74HC14AP」の故障となりました…



上の画像がICの内部となるのですが通常繋がる事がない1番ピンと5番ピンに導通があり、その他も何カ所か導通がありそのためダイオードモードでの点検で「0.1V」という低い数値を示しておりした。
ヒューズか切れていたときはもっと低い値だったと推測できます。


手持ちの部品で交換をし動作確認をすると正常に動作をしました…良かった…😅

最後に、なぜブログの途中て「遠回り」をしていると言ったのか。
それは電子回路を点検する際に入力(又は回路の先端)に問題がなければ出力側(又は回路の末端)から点検していくという決まりというかセオリーがあります。

例えると部屋の蛍光灯が点灯しない場合、停電がなければスイッチ、配線等点検するより末端の蛍光灯からみていきましょう!ということになります。

今回、先端のレギュレーターに異常は無かったのでその同一回路上の末端のICから診ていけば発見が早かったと言うことになります。

無論全ての回路に当てはまる訳では無いですが、迷い込みそうな時は末端から点検していくと発見し易くなるかと思われます、

4型端子板の故障は多くはないですが 同じ様な症状の時は参考 にしていただければと思います。


それでは次回以降もよろしくお願いいたします🙇