昨日の話を続けますね。
交替を告げたあとすぐにブルペンに行
き、なぜそんなにタイミングが合うの
かを考えながら、ピッチングを続けま
した。
理由は簡単、力んでしまって投球動作
が初めから終わりまで、同じスピード
感になってしまっていること。
力めば力むほど、初速は手首が硬くな
り、初速は速く感じてもスピンの質が
悪いので終速が遅い。
いわゆる「伸びのないボール」にな
っていること。
さらに力んでいるので、コントロール
が甘くなり、高さも揃う。
これでは打たれます。
ここから時間をかけてのチェックが始
まりました。
リリースだけを分解して投げてみたり
を、ずっとやっていました。
そしたらセカンドとランナーが激突し
て、救急車を呼ぶようなことになって
しまって、一旦中断となってしまいま
した。
救急車対応などで人が足らなくなり、
塁審のお手伝いをして、試合終了とな
りました。
途中でチェックが中断したものですか
ら、この後キャッチャーを捕まえて、
再びピッチングです。
修正ポイントが良かったのでしょう。
ボールが走るようになりました。
気分を良くした私は、今シーズン初め
ての変化球を投げ始めました。
これが意外にいけるんです。
フォームをいじっているので、ドロッ
プが鋭く変化します。
心配して横で見ていた杉本さんが、
「ええぞ!」
と言ってくれるくらいですからね。
前週から弘瀬拓生先輩の指導で、握り
方を変えた「ライズボール」も投げて
みました。
この頃には横に杉本さん、後ろに弘瀬
さんと豪華な先生に囲まれてのピッチ
ングになっていました(笑)
最初は抜けたり、変化しなかったりの
ライズでしたが、何球か投げている
うちに、時々それらしいボールも行く
ようにはなりました。
またこのこの豪華な先生たちが、上手
く私を乗せてくれます。
「お、曲がった。」
「ええやん。」
「ボール、来ゆうぞ。」
こんな気持ちのいいことはありません。
調子に乗った私の投げるボールは、何
を投げてもさっきまでのボールとは勢
いが違います。
それは自分でもはっきり分かりました。
結構いいボールが行っていましたね。
けど、これが試合で勝てないピッチャ
ーなんです。
長いことバッティングピッチャーばか
りやって、実戦で投げていない弊害で
もあります。
バッターのいない、ブルペンであれば
力まず、コントロールされたボールが
投げられる。
調子いいぞと思って、試合となると、
「抑えたい。」
「打たれたくない。」
「ええ格好したい。」
などという魔物が心を支配します。
これを忘れて、七分の力でボールが投げ
られる余裕が心にないといけないんです。
今の私は、それを忘れてしまったダメ投
手なんです。
今年は壮年から和田投手が実年に上がっ
てきましたし、弘瀬先輩も健在ですし、
高橋先輩もいらっしゃいますので、私の
出番はないとは思います。
練習の時のバッティングピッチャーと、
練習後のピッチングが私の役目だと思い
ます(笑)
みんなが疲れて、怪我をしたりしたら、
私が登板することもあるかもしれません
けど、その確率はかなり低いと言えると
思います。
今年も自己満足のために、走って、トレ
ーニングして、ピッチングしてを続ける
ことにしようと思います。
けど、さすが弘瀬先輩ですね。
マラソンのためにソフトボールの練習は
していませんし、当然ピッチングもして
いなかったはずなのに、試合に出てそれ
なりにバッターを牛耳っていました。
「さすがやね。」
「練習せんでも、あれだけ投げられる。」
と感心していましたが、試合後見てみる
と、右手の前腕が真っ赤になっていまし
た。
やはり急にやるとどこかアジャストして
ないところがあるんですね。
それでも私なんかとは、ものが違います。
そんなことも思い知らされた1日になり
ました。
投げる筋肉がついてきたのでしょう。
結構な球数を投げましたが、今回は筋肉
痛もほぼなし。
救急車で運ばれた選手も、骨にも以上が
なく、翌日から普通に仕事をしていまし
た。
大事にならずに良かったです。
みなさんも「怪我」には注意して、ソフ
トボールしてくださいね。
今日はここまでにします。