昨年は長女が期末で超多忙、次女が小学校入学直前で長女の塾の間の面倒を見る&池田の自宅にサポートのために3泊4日の一人大阪旅行となったのだが、今回は長女の転校にともなうお迎え役を務めて欲しいと要請があったので、今年は嫁さんと一緒に大阪を訪問することにした。

 

 そうはいっても、嫁さんは多忙なので、私が先に出発し嫁さんは午後の出発となった。私は新大阪から大阪へ行き、阪急電車への行き方を改めて再確認した後に最寄りの駅まで行き、改札で孫娘を待つとバスから降りてやって来て3ヶ月振りの再会となった。

 

 途中梅田の阪急百貨店で嫁さんと待ち合わせてHEP5で孫娘の洋服を買って上げる。暫く私も同行していたのだが、次第に我慢できなくなり、先に私一人で大阪

に向かって買い物をすることにした。この日は長女もさほど遅くなく仕事から帰って来たので5人全員で夕飯を食べることが出来、食後(長女の方は学校が早いので)次女の方とカードゲームやカルタを楽しんだ。

 

 翌日は朝食後木下サーカスに私・嫁さん・2年生の孫娘で行ってみようということになり、当日予約は面倒なのでせずに会場に10時40分頃行くと、会場から戻る親子連れが散見されたので嫌な感じがした。会場に着くと案の上11時からのステージは満員で午後2時からのも自由席に並んで入れるかどうかも判らない。あちゃー、大阪の木下サーカスを甘く見た雨も降っているのでどうせガラガラだろうと高をくくったのが読みが大外れとなってしまった。こうなれば仕方がない、プランBを発動してすぐに会場からホテルニューオータニにタクシーを捕まえて直行し、その場で午後一時半からのランチを予約した。

 

 時間があるので、すぐそばから大阪水上バスが出るので11時45分発を予約して五分咲き程度の桜をたっぷり40分堪能した。バスは造幣局の桜の通り抜けも通過したが肝心の造幣局の桜はあまり見えず、周りのソメイヨシノが見えるのみだった。通り抜けは六日が初日だそうでほんの短い時間のみ、予約者にのみ、通行が可能になるのだが、大阪時代に経験が有るので私自身は構わないが嫁さんには一度見せてあげたいものである。

 

 降車後LAWSONで買ったシャボン玉で孫の興味をひかせてうまく時間を繋いで午後1時半に長女も合流してニューオータニでランチ。と言ってもメインを1品頼んであとはサラダ・パン・デザートのバイキングなのでそう豪勢なものでもなく、まあ話のタネのランチといった所で長女はまたそこから仕事場に戻った。バイキングの後は嫁さんと孫は自宅に戻り、私は今日も小学校6年生の孫娘の迎えに寺田町に向かう。

 

 無事迎えを済ませて、今日の夕飯はお鍋で恙なく済ませて、今夜も孫娘二人と花札とカルタに興じる、といっても明日も学校が有るので午後9時には終わって眠りについた。

 

 3日目は朝食後夫婦で近隣の公園に散歩に出かけて、植物園から動物園に回る。この動物園はこじんまりしているのだが、ウォンバットが日本に8匹いるなかの5匹もいるのが売りの様で、他にもワラビー、エミューに羊がいるのでオセアニアに偏っているなと思ったら、LINEで次女が池田市とオーストリアの都市が姉妹都市を結んでいることを教えてくれて、なるほどと納得した。

 

 昼前に散歩に戻り、今日は孫娘と嫁さんで隣町に行って、くら寿司でランチ。ここでは子供用にビックリポンというのが有って、この当たり目当てに沢山の枚数の皿を食べることになり、3人で30皿も食べたろうか、御陰で1度だけ当たりが出て孫が喜び胸をなでおろす。昼食の後はこれも孫のリクエストによる「UFOキャッチャー」を隣のビルでやる。このくら寿司&UFOキャッチャーコースは昨年3日連続して経験しており、私自身は何としてもぬいぐるみゲットを成功させたいという不退転の決意(外向きにはそんなことおくびにも出さないのだが)で臨んだ。すると孫娘4度目のトライの末にちいかわの大きなぬいぐるみをゲットすることが出来て孫娘は大喜び、わたしも嫁さんものぞみが叶って内心胸をなでおろした。ほんとうにラッキー!

 

 そこで先に新幹線に乗る嫁さんと別れ、孫娘を自宅に送り届けて私自身は3日目の寺田町に上の孫娘を迎えに行く。こちらも3度目なので慣れてきて孫娘も淡々として安心感が出て来た。そこで私は阪急梅田の改札で送り出して、新大阪の新幹線に向かう。窓口で切符を買ってお役御免の気楽さから気分は”居酒屋新幹線”、プレモル、焼き鳥にちくわ、ナッツを買って車上の人となる。

 

 そこで新幹線に乗ったのだが、新大阪を出たのが2~3分遅れたのに最初の違和感を感じる。そして停車駅を聞くと名古屋までの各駅に停車するというので2番目の違和感を感じるも委細構わずにぐびぐびとプレモルを胃に流し込む。すると…、京都駅で外人が大量に乗り込んできた。流石のインバウンドと感じつつも他人事なので飲みに集中していると、隣に外人が乗り込んできた。さもありなんと思いつつ飲んでいると、突然トントンと肩をたたかれ「SHOW ME YOUR CHICKET(母国語は非英語).」と言ってくる。失礼だなと思いつつ切符を出して相手の切符と照らし合わせると号車・列・席番号まで同じ、「さてはダブルブッキングか…」と思ったので、外人に「車掌に聞いてみたら(You'd better ask the conductor)」と言って追い返した。しかし、ここまで来ると内心不安になり前の掲示板を見ると「ひかり~号」と書いてある。「あれ、のぞみ~号に乗った筈、私が間違ったんだ!」と気付いてそそくさと荷物をまとめ始め、隣の連れらしき外人女性に「I might make a mistake.」と伝える。そうこうするうちに件の外人が車掌を連れて近づいて来たので車掌に確認の上、「 I’m sorry ,I made a mistake.」と謝ったうえで、空いている別の車両の席をアレンジしてもらい、去る時に今一度外人に「I'm very sorry, I took a wrong train.」と丁寧に謝ったところ「It's OK.」と気軽に返してくれた。結局のところ、私は反対側に停まっていたひかりに乗り込んでしまい、違和感を感じつつも誤りに気付くに至らなかったのがトラブルの根源であった。相手も(多分?)快く許してくれたのがせめてもの救いだったのだが、旅の最後はアクシデントで終わってしまった。(了)