(3月29日稲畑産業買い1,000株)

 私の趣味のひとつに株式投資本を読むこと、というのは以前から書いているのだが、最近は配当で優雅な生活を送ろうという趣旨の本が結構多く見られる。新NISA開始を迎えてハッスルしているのは銀行や証券会社、運用会社だけではなく投資本の世界でも売らんかなの姿勢は明らかで私などその餌に食いつく魚の様なものだろう。どの本も内容は似たり寄ったりで殆ど速読すれば十分な程度の内容なのだが、何か一つでも目新しいこと、私の琴線に引っ掛かるものを期待してせっせと本を探す次第。

 

 そんななか数ある本のひとつの本(多分立ち読みしたのでタイトルも著者名も忘れた)のなかの絶対推奨銘柄のなかに「稲畑産業」という銘柄を見つけた。最近利食い&再投資のために売り切ってしまった結果保有ポートフォリオの銘柄数が少なくなりかつ新規投資銘柄が減ってきた結果、銘柄当たりのエキスポ-ジャーが増加して銘柄分散によるリスク分散が利きづらくなってきたため、新規投資銘柄の探索が急務になっていた。とはいえ、これまで累計92銘柄に投資実績があるものの政策(優待)保有を除いて現状純投資銘柄は僅か20銘柄なのだが、なかなか私の勘ピューター基準にあうものはない。浮いては消えるうたかたの様に右から左に売却した銘柄も数多い。

 

 そしてやっと結果アンテナに掛かったのがこの「稲畑産業」で住友化学に近い化学商社で業績もまず順調と言っても良いだろう。何より気に入ったのが累進配当を標榜している点でこれは三菱商事や、三井住友等と同様のスタンスで配当利回り3.77%と十分満足とは言えないがポートに入れてみることとし1,000株を買ってみた(@3,180)。驚いたのは流動性の少なさで出来高も少なく、刻みが1円でなく5円単位なので他の銘柄の様に売値の少し上で指値をする訳にも行かず、今回は買いの先頭に指値を置いておいて売りがヒットするのを待つことにするとうまくヒットしてくれた次第。この銘柄が末永いお付き合いになるのかそうでないのかは、今後のパフォーマンス次第であり楽しみである。

 

<3月&年度間のコメント>

 この3ヶ月と1年間の時価評価ベースで日経平均と私のポートのパフォーマンス評価をしてみたい。        1~3月    年度間

     マイポート  +14.3%  +45.2%

     日経平均   +20.6%  +44.0%  

これから言えることは、1~3月ではマイポートは市場に負けているけれども年度間で見るとマイポートフォリオが市場平均に買っている。それにしても年度間で45%も時価評価が増加するとは何という上昇相場だったろう。間違いなく私が投資を開始して以来の上昇相場がこの1年間継続した。ただし、実はこの1年間で簿価ベースでは11.1%しか増加しておらず、従って私の目標とする配当金額(税前)も年度間で14.4%の増加に留まる(簿価ベースの増加を上回るのは増配銘柄があるのが主因と思われる)。評価益は水ぶくれの様なものなので評価益を(譲渡税と手数料を多きに払いながらも)実現させて再投資すること、しかも極力配当利回りを落とさず配当金額を最大化させるという(しかもキャピタルゲインも維持・拡大しながら)非常に難解な命題が常に付きまとってくる。運用の巧拙が問われる来年度となるだろう。とまれ好調な相場継続を祈りたい。(了)