もう40年来の麻雀メンバーとは行きつけの雀荘が店仕舞いした後、いろいろな企画を練って定期的に遊んでいる。今回は2度目の湯河原麻雀旅行である。一昨年末に一度実施したこの旅行はメンバーの一人が幹事になって、湯河原に部屋の中で麻雀が出来る旅荘を見つけてくれて始まった。

 

 柏から湯河原まではJRで上野東京ラインで上野から終点熱海の一駅手前の湯河原まで、鈍行で2時間乗り続ける長閑な一人旅で、車中ではじっくりと小説が読めて疲れるとまどろむというゆっくりした時間が過ごせる。ワイン(私)とビール、おつまみをそれぞれが分担してチェックインと共に麻雀を開始し、一区切りすると中座して皆で温泉に浸かり再び麻雀開始、夕食で再び中座して豪勢な食事をゆっくり楽しんだ後に麻雀を再開、ワインの所為で何時眠ったのか記憶にないが4人畳部屋に同室で布団に入る。

 

 翌日は朝6時過ぎに一斉に目覚め、4人で朝風呂を浴びてすぐにマージャンを開始して朝食で中座、朝食も豪華でアジの開きやかまぼこの入った土地の名物も織り交ぜてくれている。再び朝麻雀を開始して、10時のチェックアウト前に区切りのつくまでマージャンを楽しむ。辺りは朝からクマゼミが鳴き、庭の景色も相まって非日常の世界を楽しみながら牌をつまむ。こんな至福の時間はずっと続いて欲しかったが、9時過ぎに終了し各自それぞれ荷物をまとめて現地解散。ひとりはランニングがてら近隣の漁港でランチと日帰り温泉を楽しみ、一人は”乗り鐵”で身延線を甲府まで回って帰京し、もう一人はさてどうしたのだろうか??

 

 私はと言えば、9時半の送迎バスで湯河原駅に向かい、そのまま昼過ぎに自宅に直帰して家からメガロスに向かい、旅でついた贅肉を落としに掛かるという、あっという間に日常に戻ってしまった。なんせ週末にはソフトボールの決戦を迎えるので、早く汗を流してベストの状況に戻さねば…。ほぼ丸一日の非日常麻雀旅行だったが気の置けない心許せる仲間が居ることに感謝すると共に、こんな至福の時間が今後も末永く続きますように切に望みたい。(了)