読書時間:4.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:横田増生
刊行:2018年11月
価格:730円+税
出版:小学館文庫
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宅配業界の過酷な実態
迫り来る”宅配ビッグバン”
佐川「下請けドライバー」同乗ルポ
「風雲児」佐川が成り上がるまで
ヤマトはいかにして「覇者」となったか
日本郵便「逆転の一人勝ち」の真相
宅配ドライバーの過労ブルース
ヤマト「羽田クロノゲート」潜入記
終章 宅配に”送料無料”はあり得ない
文庫版補章 仁義なき宅配 残業死闘篇
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1日150個の荷物をコンスタントに届けられると、ようやく生活ができる。
これがセールスドライバーの置かれた状況である。拘束時間はなんと、14時間!
時間指定や再配達があるので、労働時間が長くなってしまうのは避けられない。
車両の経費(ガソリン、車検、保険など)は自分持ちで、契約は3か月ごとなので、切られる不安を常に抱えている。
長距離ドライバーはセールスドライバーほど過酷ではないが(個人の感想です)、若者には敬遠されている。
(29歳以下の労働人口比率は、他業種と比較して1/6)
ヤマト、佐川と比べて、日本郵便が平和そうに見えるのは、潜入労働をしていないためと思われる。
新東京郵便局の取材もブラックさは感じられない。
郵便事業の落ち込みで、ゆうパックが重要な位置づけになっているので、これから大変なのかもしれない。
ヤマト、佐川、日本郵便のどれかで働くとしたら、ヤマトの長距離かなー
仕分け作業は残業がないけど、現場で誰からも指示が出ないうえに聞く人によってやり方が違うなど(ヤマトの場合)、ストレスが溜まりそう
長距離ドライバーなら運転は自分だけの時間で、ヤマトならカゴ車(コンテナ)の積み降ろしだけなので、ストレスは少なそうに思えた。
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ヤマトも佐川も残業代不払い問題で騒がれていたので、キツイとは思っていたけど、想像以上でした。
運送業がドライバーの過酷な労働の元に成り立っているのは間違いない。
荷物を減らすことは難しいが、個人にもできることはある。
・翌日配送にしない。
・時間指定にしない。
発送側もできることはある
『運送会社ドライバー皆様へ(必ずお読みください)
いつも運送ありがとうございます。この箱の中にはお客様にお届けする大事な食材が入っています。
取り扱いには十分注意し、また指定時間には、必ずお届けするようお願いいたします』
なんてことのないこの文章がイラつかせる要因になっているとは、働いたことがなければ解らない。次は著者の感想である
荷物の量が一定数を超えると、荷物から個性が消えていく。
段ボール箱に印刷された文章やシールは、大切に扱おうという気持ちより、この忙しいのに何言ってるんだ!という気持ちになる。
大切に扱ってほしいなら、その分の料金を上乗せして払えと思う。
いくら丁寧でも、必ず読め、取り扱いに注意しろ、指定時間に届けろなので、イラつくのも無理はない。
『運送会社ドライバー皆様へ。いつも運送ありがとうございます』だけでよい、何も書かないのがよい。
たった一例だが、ヤマトで20年働いた40代の元管理職いわく
宅急便もメール便も使わない。現場の作業レベルが低いのはよく知っている。他の業者の作業現場にしても同じようなもの
どうしても届けたいものがあったら、自分で車を運転して届けるようにしている
現場の作業レベルが低いのは従業員のせいだろうか?
米国の運送会社「CHロビンソン」は、6年連続で3PL最優秀企業に選出されているので、現場の作業レベルは高いのではないだろうか。
下請けが泣いてるのかもだけど。
