恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ | サンディの今日もワイン

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サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:1.5h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:小林快次
刊行:2001年5月
価格:1450円+税
出版:新潮社
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恐竜研究のあれこれ

1恐竜学者と「化石コレクター」のはざまで
2あれほど欲しかった化石が、いまは憎い
3大発見は最終日の夕方に起きる
4恐竜化石を「殺す」のは誰か
5探検家ではなかったはずだが
6世界遺産バッドランドへ乗り込む
7危うく「ネイチャー」誌の掲載を断りかける
8ついに出た、日本初の全身骨格
9恐竜界50年の謎”恐ろしい腕”の正体は
10「命を預けて」でも行きたい極地

恐竜の骨は辺境にあることが多い。
クマに襲われ、豪雨であやうく遭難、ヘリはいつ落ちてもおかしくない。

それでも恐竜学者になりたいかー?

 

 

周りがドラゴンボールや北斗の拳に夢中なとき、小林少年はアンモナイトに夢中だった。
やはり恐竜学者になりたい人は違う。
偶然にしても、アンモナイトを掘り当てただけでは、夢中になれない。σ(・_・;) には

小林快次当人は気づいてなさそうだが、恐竜に夢中が先にあって、向いているかどうかだろう。

恐竜学者に向いている人は、2タイプある
1) 仮説を叩き台にデータを集めるタイプ
2) データを集めてから結論を出すタイプ

小林快次は1)で、研究の先頭に立つのはこのタイプが多いという。日本人は2)のタイプが多く、他人の研究の検証ばかりしている。
仮説は悪いことではなく、当時正しいと思われた考え方の足跡なのだ。

昔(70年代)の図鑑では、恐竜は爬虫類の子孫と書かれていたのを今でも覚えている。
DNA鑑定ができるようになり、進化系統は見直された。
新しい観測方法が確立されれば、また何か変わるだろう。

向いていると思ってもまだ恐竜学者にはなれない。

恐竜発見には多くの人の力と長い年月、多額の費用がかかる。見つけられてもただの学生に任せてもらえない。
研究をさせてもらうには周りの人から信頼され理解されなければいけない。
 

恐竜学者に限らない普遍の原理といえるが、
今から始めることができ、費用も僅かなら、一人で出来るということ。

才能があるなら待つ必要はない。
 

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恐竜の化石は誰のもの?

発見した人、土地を所有していた人、資金を提供した人など、国によって異なるが、小林快次は掘り出した国に帰属すべきと考えている。
化石が貴重な研究対象であるなら、人類のものだろう。
イスラム国が文化遺産を破壊したことを考えれば、掘り出した国は危険だ。
全身骨格がバラされ売られている可能性があると言ったのは小林自身だ。貧しい国なら盗まれて売られることもあるだろう。

帰属は掘り出した国でいいと思う。
保管場所はどこか安全なところ、、、といっても思いつかないahaha;*