蚂蚁金服(アントフィナンシャル)  1匹の蟻がつくる新金融エコシステム | サンディの今日もワイン

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サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

 

読書時間:4.0h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:廉薇、辺慧、蘇向輝、曹鵬程/訳:永井麻生子
刊行:2019年1月
価格:3200円+税
出版:みすず書房
本本本本本本本本本本本
 

1ゲームチェンジャー・アリペイ
1アリペイの誕生
2アリペイの野心──キャッシュレス社会の推進
2アリが夢見るインクルーシブファイナンス
3余額宝がもたらす資産運用革命
4インターネット時代の零細企業融資
5信用を財産に
3金融の勢力図を塗り替える
61匹のアリが作る新金融エコシステム
7グローバルな発展の未来図
8農村金融の荒野を開墾する
9オープンプラットフォーム──テクノロジーで金融に奉仕する

 

 

時価総額10兆円ともいわれるアントフィナンシャル
最初の一歩はとても小さかった。

2003年10月18日ネット上で保障取引が成立し。
記念すべき第1回取引の裏では人が動いていた(笑)
いや全然おかしくない。何もできていない人は笑えない。
 

中国の規制にも負けず社会のインフラになったアントフィナンシャルは偶然ではなかった。

・自前インフラ
・技術投資
・信用スコア

この3点が要因になっていると思う。

自前インフラは、増え続ける取引に対応しきれないと判断し、脱IOE(IBM製小型機、ORACLE、EMC製ストレージ)を図り、自前のクラウドサービスに移行した。
アリババも始まったばかりで、いくらでも使える状況ではなかっただろう。
クラウドサービスも今ほど充実してないし、相当な覚悟と決断だったと思う。
12万件/秒の取引はIOEでも処理できるハズだが、その費用を払うくらいなら、基幹は自前で作った方がいいと判断したわけだ。自分にはとてもできない。
現在では3日で○○ペイが始められるようになっているらしい。AWSやazureより格安な料金で利用できるうえに信用スコアも利用できるとか。


技術投資は、最優先事項で、従業員は技術者の方が多い。スタートアップも今も。
自前インフラを構築し、矢継ぎ早にサービスを展開するには技術者がいくらいても足りないはずなのに、インドのペイティエムなど、技術提供を惜しまない(たぶん)
 

 

信用スコアは、個人に点数をつける仕組みだ。
融資をするとき与信が必要になる。審査には人手がかかり、経費を減らすことはできない。アリペイ前までは。
アリペイは、購買、公共料金、税金、ローンなど、あらゆる場面で使用できる。信用のある人とは、滞りなく支払している人ということになる。
給食費だけは払わない保護者や、罰金は払わないとゴネている違反者は点数が低くなるだけでなく、不利益を被る。(レンタカーを借りれない、泊まるときにデポジットを多く払うなど)
点数の詳細が開示されているので、付けかたに異議があれば訂正を依頼できるという透明性もある。
国の強制と思っていたが、国民も望んでいるようだ。

 

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中小企業のためにサービスをするというアリババのビジョンは、アントフィナンシャルに受け継がれている。
手数料がとにかく安い。
こんなんで利益あるの?技術者に高い報酬払えるの?と思えるくらい安い。
大きい企業だから薄利多売で攻勢できるのかもしれない。でも忘れてはいけない。

最初の一歩はとても小さかったことを。

グローバル展開に苦戦しているようだが、中国企業が世界を相手にどこまでやれるのか見たいので、このまま終わって欲しくない。
○○ペイが乱立している日本は、同じ土俵にも立っていない。