読書時間:3h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:島薗進
刊行:2016年1月
価格:1300円+税
出版:NHK出版
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小説「すばらしい新世界」と宗教観の紹介
序章 生命科学の”夢”と”限界”
身体を”改造”すれば幸せに?
「理想の子ども」を選べるなら
いのちをつくり変えてもいいですか?
「すばらしい新世界」には行きたくない?
「いのちは授かりもの」の意味
小さな命の捉え方
つながりのなかに生きるいのち
終章 個のいのち、つながるいのち
クローン、ゲノム編集、エンハンスメントなど”つくる”はどこまで許されるのか。
宗教や小説を引用した論調が、どうも、
うすい
問題提起には足りず、否定的なだけで明確な否定もない。
日本で認可されてない薬が米国で使用できるように、”つくる”の国際的な線引きができないのは明らかだ。
たやすく”つくる”ことができる世界になっても、みんなそうするわけではないし、問題ないと思っていた。GLOBEの記事「本屋さんにいこう」を読むまでは。
『中国で出版を許されない書物は世界全体の出版物のなかで、何パーセントあるでしょうか。ゼロコンマ以下です。世界の古典を含めて良書が手の届く場所にあることは、子供の教育や大人の教養に大きな価値を持つ』

従えないッ!
と思った。つまりは感情だった。
”つくる”世界で、従えないのは何だろうと考えたとき、それは、
「捨てる」
引き取られなかったダウン症児、代理出産のあり方に一石
朝日新聞 #2015/6/29 によれば、出生前診断を受けた17800名のうち異常は230名。うち221名が中絶。妊娠を継続したのは4名。
異常を持った子が欲しくないのは明らかだが、異常を持った子が生まれても幸せと言える人もいる。
ようこそダウン症の赤ちゃんより
『私たちは娘の存在で前よりずっと強い絆で結ばれています。お互いに強くなり優しくもなれました』
強い絆で結ばれるために娘がいるようにも読める。育てる覚悟がなければ中絶したほうがいい。必要なのは、
「受け入れる」
バリアフリー化で車椅子の移動も自由になってきた。つまり、助けなくても良くなってきた。
ダウン症の人が減ってきたら、助ける体制はなくていい?
”つくる”世界に歯止めをかけられなくても、そこからこぼれ落ちた人を「受け入れる」世界は”つくる”ことができるのではないだろうか。
※本書の「受け入れる」は個々の心構えであり、社会制度のような提案はない。
