ITアーキテクチャのセオリー | サンディの今日もワイン

サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:4h
一読:ありたぶん
再読:なし
R指定:なし
著者:中山嘉之
刊行:2018年6月
価格:3000円+税
出版:株式会社リックテレコム
本本本本本本本本本本本本本本

 

データHUBのセオリー

第1部 何をすべきか?
1問題の所在
2取り組むべき課題は何か?
3取り組みにあたっての留意点
第2部 アーキテクチャ
4EA:エンタープライズ・アーキテクチャ
5DA:データアーキテクチャ
6AA:アプリケーション・アーキテクチャ
7TA:テクノロジー・アーキテクチャ
第3部 戦略ソリューション
8エンタープライズデータHUB
9マスターデータHUB
10トランザクションデータHUB
11情報系データウェアハウス
第4部 戦術ソリューション
12リポジトリで情報を可視化
13緩やかなシステム移行
14近未来へ先手を打つ

 

DOA(データ中心アプローチ)を好み、疎結合を愛するなら何の問題もない。
SOA(サービス指向アーキテクチャ)を好むなら、違和感を抱きそう。
OOA(オブジェクト指向分析)を好むなら、気付きは多いかも。
中山嘉之は矛盾しないと言うけれど、SOA派は納得できなさそうに思える。
 

データHUBのアイデアは良いが、トランザクションまでHUB化すると、データ変換コストが気になってくる。
超即時性が求められる自動取引のようなシステムは厳しいのではないか?
中山は協和発酵工業の情報システム部に30年間従事していたので、そこまでシビアな要求は無かったと思われる。
シビアな即時性を求められる企画に出会うこともないけどare-?*

 

11章あたりからテクより政治的な話になる。情報部門に強い権限を!はよく分かる。
データHUBのアイデアは良くても、関係者を説得する方が難しいと感じた。

本書はお買い上げすると電子版が見れる。
だけ買わなくても見れるのは良心的!?