宇宙エレベーター 宇宙旅行を可能にする技術 | サンディの今日もワイン

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サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

 マルチーズだよーZzz

読書時間:2h
一読:あり
再読:なし
著者:石川憲二
刊行:2010年2月
価格:1600+税

本本本本本本本本本本

 

宇宙エレベータを考える元ネタ


静止軌道から紐を垂らせばエレベータが作れるというアイデアは、かなり昔からあった。
カーボンナノチューブができて、そろそろか?という気がしているが、さっぱり話題に上らない。
ちょいと古い本だが、話題に上がらない理由と課題が見えた。

 

1動力
2運用
3国際協力


1動力
『宇宙エレベーターのアイデアはまだまだあり、検討していくのは楽しいものだ。』
とはいっても、重りで昇降する方式で決まりだろう。エレベータに動力を付けても重いだけでメリットない。自力で飛行できれば安全対策にはなるが、それは運用で。
ちなみに、静止軌道から垂らした紐に電気を通す案は、伝送損失が多すぎて使えない。
寒いから超伝導まであと一息に思えるが、36000kmも上空だと陽があたりっぱなしなので厳しそう。そもそも銅線は自重で切れるか。などと、
検討するのは楽しい!妄想ともいうahaha;*

意外!まさか下りの方が大変だったとは、、
宇宙空間は凍ってしまう!と思っていたのに、空気がないから放熱しないそうな。カーズ戻ってこれるな
半信半疑だったので調べてみた。NASAが言うから間違いない(宇宙に放り出されても即死しない)

放熱できないなら、発電に使えばいいということで、これも決まりだろう。
 

2運用
85ページに宇宙エレベータを運行に必要なシステムを挙げているが、本質はそこではなく、

切れたらどうするの?

という不安に どう対応するかが、最大の課題となる。
要は心情の話だが、昔なら飛行機が落ちたらどうする、今なら自動運転車が事故ったらどうする、というのと同じで、避けては通れない

著者は、紐が切れてもある程度飛行できるという安全対策を挙げている。これで十分だと思うが、
不安な人ほど声を上げるようで、普通のエレベータの安全対策も書かれていた。
エレベータは紐が切れても緊急ブレーキで停止するが、それでも不安な人がいるらしく、最下層に緩衝器を付けているとか。ただし
一度も使われたことがない。

過剰な不安はコストに跳ね返る。新しい技術はみんなで見守りながら、許容できるリスクの範囲を探っていく運用が良いと思う。

3国際協力
宇宙エレベータを建設する場所は、赤道上に限られる。これが最大の課題だ。
紐を固定する場所は陸の上でなくてもよいが、どこかの国の近くになる。
著者のお勧めはシンガポールだが、相当モメるだろう。費用負担も問題だ。費用はどれくらい掛かるのかと思ったら、

1兆円

安っ!
残念ながら、リチャードブランソン(無駄な宇宙人探しにお熱なヴァージングループの社長)は、払えないが、ビルゲイツなら払えるsippai;*
個人でも払える額なのだから、各国がその気になれば用意できるはずだ。
著者の試算が大ブレしてる可能性もあるが、1兆ドルではない。日本の防衛費より安く、途方もない金額ではない。

聞かなくなって久しいが、そろそろ「日本発」を聞きたい。
軍事大国より、日本のほうが巧く進められそうに思えるのだが。