読書時間:3h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:NHKクローズアップ現代取材班
刊行:2013年6月







九州で貧困にある若者のルポタージュ
日本で餓死!?
聞いたときは信じられなかったので、本書の起因となった事件はよく覚えている。
飲食業でバイトすれば食うには困らないはずだが、家も電話もなければバイトに就けない。
デパ地下で試食とか食い逃げや万引きなど、食う方法はいくらでもありそうだが、それは彼らには無い選択肢のようだ。
人に迷惑はかけられない。自分のせい。
そう強く思っているからだ。
本書では当時30代の若者に特有としていたが、違うんじゃないか?
30代の若者が貧困に陥った理由を見てみると、
「寮付きの仕事をしていたが、不況で解雇になって住むところが無くなった。」
「上司と対立して辞めた」
「店主と上手くいかず辞めた」
最初の人には同情しても、2人目以降はどうだろう。
私だって職場の人間関係には苦労してる!という考えが頭を過ったのではないかと思う。
さらに2人目の人には妻子がいると付け加えたら、なんて無責任!と思うはずだ。
このような(私だって大変なのに、そんなことで仕事を辞めるやめるなんてという)考えが自己責任論を押しつけている。
自己責任論を押しつけているのは他の誰でもない、(彼らより)安定した立場にいる私たちだった。
その私たちが押しつけている自己責任の境界はどこだろうか。
伴走支援と聞いたときは、ここまでしないとダメなのかと思ったが、介護が頭に浮かんだ。要介護レベルによって支援の度合いが違う世界だ。
線引きをするのではなく、自立レベルによって支援の度合いを変える。
これがいいと思う。本書の貧困な若者たちは、自立したいという思いはあるので、適切な支援があればできると思う。
企業が35歳未経験をサクッと雇うように変われば、自己責任論も鎮まると思うが、NPTより先!?ぐらいの先だ。たぶん
「ワン」としか言えないよ