読書時間:2h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
books AtoZ















30年がかりで無農薬のリンゴを実らせた木村秋則の物語。
プロフェッショナル仕事の流儀で放送された内容を、ルポライター石川拓治が取材を重ねて本にした。
映像で観たかった。。。
リンゴを作り始めて7年目、花をつける場面は感動すら覚えるが、本は読みながら考えることができる。
知らない方がいいことなど無いのが持論だが、本書を読む限り、知らなければもっと楽しめたと思う。
読み始めてリンゴ栽培の農薬使用量に驚き、どうすれば無農薬で栽培できるんだと思った瞬間、
ダン・バーバー: 魚と恋に落ちた僕
思い出してしまった。。。
このTEDのプレゼンは、ネタバレに等しい。
結果論になってしまうが、これを知っていれば近道だったと思う。
木村の努力は素晴らしいが、真っすぐ過ぎるように感じた。





手法はさておき、彼がなぜ成功したか考えると、人柄と協力者に尽きると思う。
赤貧でも逃げ出さない家族と、さりげなく協力してくれる親戚など、周囲に恵まれていただけではないのは、木村がキャバレーのバイトでも慕われていたことでも分かる。
残念だったのが、ルポライターの力が入りすぎていたことだ。
彼の哲学が前面に出てしまい、劇的に文章に成り過ぎている。それもTV向きの(笑)
木村が自殺目前で見つけたヒントの話を嘘っぽく感じてしまうのは、エピソードが劇的過ぎるだけではない!
『自分の理想とする何もしない農業が、現代の農業よりも優れていることを証明できなければ、それは机上の空論でしかない。』
『石油製品であろうと何であろうと、現代の農業が膨大な地球の人口を支える食料を生産していることは事実だからだ。』
『パイオニアとは秩序の破壊者の別名でしかない』
わりと嫌いじゃないですが
、こういうのを読まされると、頭の中をテーマ曲が流れますw映像なら乗せられるとこだが、本なので乗せられませんでした。








ルポライターが泣くほど旨かったというリンゴ。
一度は食べてみたいと思ったが、ブドウになぞらえた話を読んだとき、ワインで飲みたいと思ってしまった

1本に数個しか成らないリンゴ(しかも小さい)をワインにしたら高そうだー

