言い訳にしか見えないタイミングの発行(2005年)だが、言うことは間違っていない。
ビジネスセンスは抜群だし、無駄な慣習に縛られることもないが、あまりに合理的すぎて、人間を見てないように思える。
違和感を覚えるのは、価値観をお金だけで測るからだ。
ホリエモンは、持ち家は損だと言う。
でも、ガーデニングしたり、家を造る楽しさは、借家では味わえない。
人脈が重要な時代は終わったというところでは、「自分が知らない聞いたこともない会社は信用できないというのは偏見ですよ。」と言う。
確かにその通りだろうが、知らない聞いたこともない会社と仕事をするのは、社員なのだ。
「今日から一緒に仕事することになった△○商事の人たちだ。よろしくな」と社長から言われ、信用しきって仕事を始められる人がどれだけいるだろう?普通は仕事の仕方を見ながら徐々に信用していくものだ。
ここでは、情報を握っているという観点から、人脈は重要でないという切り口だったので、間違ってはいないが、リファーラル(ソーシャル)・リクルーティングという言葉があるように、仕事でも人と人のつながりは重要だ。
批判先行で書いたが、実は感銘したほうが多かった

1995年に自宅でインターネットをしていたとき、これで世界が変わるとは微塵にも思わなかったが、ホリエモンは、1994年にそう思っていたのだ。本当にビジネスセンスは抜群だ。
ニッポン放送の株を大量に取得したのは、インターネットと融合すれば新しいビジネスができそうだからだという。
youtubeもtwitterもなかった時代に思いつくか?それがある今でも具体的なビジネスが思い浮かばない自分は商才がないなぁと思う

情報の重要性についてあちこちで書いているが、実は活用のしかたの方が凄い。自分は集めてもどうしていいか解からないタイプなのでそれがよく分かる

スピードについてもあちこちで書いているのを読んで、サムスンを思い出した。
ホリエモンは日本のサムスンになれると思う。(家電事業という意味ではない)
慣習については、もともと変な慣習に物申しているところがいい。
規制緩和されても株取引が活性化しないのは、日本では不労所得が悪のように思われているからだろう。
ホリエモンは何で株を買わないの?ぐらいの感覚を持っている。留学経験でもあるのだろうか!?
M&Aについては、何も悪くないのに嫌気する人の方が多い。護送船団方式で守るほうが、よっぽど無駄使いなのに!JALは復活しそうだからマシだけど、エルピーダは何なんだ!?長銀とか上げればきりがない。
株式交換で買いまくったのは違うと思うが、事業戦略上必要なら、M&Aはするべきだろう。
買われる側になったとしても、外資に買われるのは嫌だとか、感情で判断してるなら正しく無駄だ。
あと、「寝ないで働くのはエライ」というのはおかしいとか、身近なところのツッコミもいい。遅くまで働いている人をみたら、トラぶってるか、仕事が遅いと思うべきなのだ。
ホリエモンはまだ塀の中のようだが、出てきたら何か始めるのだろうか?何もしなかったら損失だと思う。何かするなら国が余計なことをしないことを願う。
彼とは友達にはなれないが、期待はしている。
