2度は読む気になれない、とても読後感の悪い本でした。
内容は官僚との議事録がほとんどで、自説が正しいという話に終始している。
星1つの価値もないと思ったが、知識が増えたのは良かったので冷静になれば星2つだと思う。
読後感の悪さを増しているのが、自説の正当性だ。
官僚が詭弁なのは確かにその通りだと思うが、否定の表現がハナにつく。
例えば、
論理学の基本である必要条件、十分条件をはじめとする初歩の集合論は、現在高校一年配当の数学Aでならうことになっているはずなのだが。
とか
正常な社会人としての知性ないし知能を疑う、人間としての倫理観を疑う
など、読んでいてまったく気持ちいいものではない。
そのうえ完璧主義のようで、どうでもいいところは流せばいいのに細かいところに拘るから話が進まない。
薬の販売についての議論で、富山の薬売りは違法ですね?と問うているが、昔からあるものが、後からできた制度に適していないからといって、そこまで頑張ることもないだろう。好ましくはないが、実質なにも被害が無いのだから、官僚の言うとおり例外でいいと思う。
自分が知りたかったのは、「官は何を守っているのか」ということだ。
要は既得権だろうが、一言も触れられてない。
例えばこれだ。
マンション立て替えに「30年以上経過」という年数の制限をつけることにより、何を守っているのかが見えない。
株式会社の病院や学校のも同様だ。株式という形態を認めないことにより、守っているものは見えない。
学校法人には国から補助がでるが、株式の学校では補助がでない。補助がでるなら、官僚が言うように、学校法人でいいんじゃないかと思ってしまうのだが。
逆に、株式の学校を認めさせたい著者の主張も何が目的かよくわからない。
しかも頑張って議論しているが、バウチャー制度の認識について間違っている。
学校側の情報開示について、開示を義務付けなければ、消費者は誤った選択をしてしまうとあるが、情報開示がない学校は淘汰されるから義務付けなど必要ないのだ。

