利他学人間の行動を「しくみ」と「機能」で考えると、心や行動は進化するという。親切にされると、誰かに親切にしたくなるという心のしくみを進化という機能と考えると、全く親切にしない個体がもっとも適応度が高くなるので進化ではない。全体を通して、まだまだ研究の余地が多分にある印象だった。人間行動進化学という分野はまだまだマイナーらしいのでしょうがないか。互恵的に振る舞ったり、寄付という行為を快く感じるしくみが進化かどうか今ひとつ分からなかったが、利他主義のニッチにはピンときた利他的な人はそれだけ社会的なサポートを受ける世界に居るということだが、一言でいえば「類は友を呼ぶ」ということか。いろいろなグループに所属していても、自分の立ち位置が大体同じになるのもそういうことなのかと思ったこの本では利他にフォーカスをあてていたが、利他以外にフォーカスをあてたものも読んでみたい。