Zoot Sims - 『Zoot! (Riverside)』

(1956年)

 

Zoot Sims - as(#3,#6), ts

Nick Travis - tp

George Handy - p,arr

Wilber Ware - b 

Osie Johnson - dr

 

1.Why Cry?
2.Echoes Of You
3.Swim Jim
4.Here And Now
5.Fools Rush In
6.Osmosis
7.Taking A Chance On Love

(1956.12.13, 12.18)

 

...

モダン・スウィング派の人気テナー奏者、ズート・シムズがリヴァーサイドに残した快作。

ー国内盤CDの帯による

 

本作は以前紹介した 『Jutta Hipp With Zoot Sims』(Blue Note盤) 以来となる

例の3大レーベル (Riverside盤) への吹込みです。

また、怒涛の(?)1956年のセッション最後のアルバムになります。

フロントは Nick Travis (tp) との2管、そしてピアノーベースードラムスという

オーソドックスなクィンテットです。なおピアノの George Handy は

アレンジも受け持っています。

曲目は #5,#7 がスタンダードナンバー、#6 はドラムの Osie Johnson の曲、

残り(前半の曲)は George Handy の曲ですが、

クレジットは夫人(?)の Florence Handy となっています。

 

一体なぜ、Zoot Sims は安定した「おもしろさ」があるのかについて考えることがあります。

その際、カギとなるのは冒頭に記した「モダン・スイング」ではなかろうか...と思うのです。

バップ、ハードバップ派のように「吹きすぎず」

(※もっともハードバップ派にも名手はいますが)、

それでいてしっかりとした旋律のアドリブを展開する...そんな誰にでも受け入れられる

演奏をするのがZoot Sims の真骨頂だと言えるのではないか...そんなことを聴くたびに考えます。

 

本作の Zoot Sims も安定した面白さです。誰の曲、誰のアレンジ...Zoot Sims にとっては

それほど重要なことではないのでしょう。

このアルバムもそんな Zoot Sims の名人芸が堪能できます。

 

...

Why Cry?

 

Echoes Of You

 

Swim Jim

 

Here And Now

 

Fools Rush In

 

Osmosis

 

Taking A Chance On Love