Zoot Sims - 『Zoot (Argo)』

(1956年)

 

Zoot Sims - ts, as

John Williams - p

Knobby Totah - b

Gus Johnson - dr

 

1.9:20 Special
2.The Man I Love
3.55th And State
4.Blue Room
5.Gus's Blues
6.That Old Feeling
7.Bohemia After Dark
8.Woody'n You

(1956.10.12)

 

...

Zoot Sims 1956年のセッション・アルバムも8枚目になります。

本作は Argo レーベルが制作しました。

なぜタイトルに「(Argo)」と入っているのかというと、

次の Riverside レーベルのタイトルも『Zoot』だからです。

ですので、混乱を避ける意味で Argo と記しました。

 

本作は「待望の」 Zoot Sims ワンホーンのフロント、

リズムセクションはお馴染みとなりました John WilliamsーKnobby TotahーGus Johnson です。

 

曲目は #2,#4,#6 がスタンダードナンバー、#7 はベーシスト Oscar Pettiford の曲、

#8 は Dizzy Gillespie の曲

#1 は日本語解説書によりますと Count Basie のバンドに所属していた E.Warren の曲,

残りはメンバーによるものであり、多彩なレパートリーといっていいと思います。

とくに Bop ナンバーである #7,#8 が実に興味深いものがあります。 

Zoot Sims としては意外な選曲です。

でもそこは Zoot Sims 、Bop ナンバーでも「モダン・スイング」...自分の世界にしてしまいます。

 

その他の曲も、演奏はもう Zoot Sims のワンホーンですから、

充実しているのに決まっておりまして、

どんな曲でも Zoot Sims の「演奏」にしてしまうあたり、

本当の技巧派と言っていいのではないかと思います。

何枚も紹介してきましたが、なぜ Zoot Sims のアドリブはいつも冴えているのか、

謎、でもあります。前回言及しました「モダン・スイング」、このあたりに答えがありそうです。

 

...

9:20 Special

 

The Man I Love

 

55th And State

 

Blue Room

 

Gus's Blues

 

That Old Feeling

 

Bohemia After Dark

 

Woody'n You