Zoot Sims - 『Jutta Hipp With Zoot Sims』

(1956年)

 

Zoot Sims - ts

Jerry Lloyd - tp

Jutta Hipp - p

Ahmed Abdul-Malik - b

Ed Thigpen - dr

 

1.Just Blues
2.Violets For Your Furs
3.Down Home
4.Almost Like Being In Love
5.Wee Dot
6.Too Close For Comfort
7.These Foolish Things
8.'S Wonderful

(1956.07.28)

 

...

愛好家から〝緑のユタ〟と呼ばれるドイツ出身の女流ピアニストの貴重なブルーノート盤。

名テナー奏者ズート・シムズのベストプレイが聴けることでも有名。

なかでも「コートにすみれを」は白眉。

─国内盤CD帯の記事より。

 

1956年の Zoot Sims も6枚目になりました。

本当はタイトルにある通り Jutta Hipp というドイツ人女性ピアニストの名義なのですが、

管理の便宜上(?) Zoot Sims のアルバムということにしてあります。

それもそのはず、演奏の主役はどこをどう聴いても Zoot Sims のものだからです。

 

メンバーは、上記の通り Zoot Sims と Jerry Lloyd (tp) の2管フロント、

ピアノーベースードラムスのリズムセクションという、オーソドックスな編成です。

 

曲目は #1 が Zoot Sims によるもの、#3 が Jerry Lloyd のほか、

#5 は J.J.Johnson / L.Parker によるバップ・チューン、

残りがスタンダードソングとなります。

なお #7,#8 はCDのボーナストラックです。

 

演奏はピアノの Jutta Hipp にちょっとぎこちなさが聴かれますが、そこを Zoot Sims が

補ってあまりある「名人芸」で演奏を盛り立てているかのようです。

あとは、Jerry Lloyd さんには失礼ですが、

本作 Zoot Sims のワンホーンだったら「歴史的1枚」となったかもしれません。

とにかく悪いわけはない Zoot Sims のアルバムで、自信をもって推薦します。

 

...

Just Blues

 

Violets For Your Furs

 

Down Home

 

Almost Like Being In Love

 

Wee Dot

 

Too Close For Comfort

 

These Foolish Things

 

'S Wonderful