Tal Farlow - 『The Guitar Artistry Of Tal Farlow』

(1959年)

 

(#1,#3,#5)

Tal Farlow - g

Bobby Jaspar - fl, ts

Milt Hinton - b

 

(#2,#4,#6,#7)

Tal Farlow - g

Frank Wess - fl, as, ts

Dick Hyman - p

Joe Benjamin - b (#2,#7)

Wendell Marshall - b (#4,#6)

Osie Johnson - dr

 

1.A Foggy Day
2.The Man In My Life
3.Sweet Lorraine
4.Wess Side
5.Telefunky
6.Blue Funk
7.Saratoga

(1959.12.15 ~ 12.16)

 

...

Tal Farlow の紹介も、このアルバムが8枚目、最後になりました。

上記の通り、1959年12月の録音、また曲によって編成を大きく変えております。

#1,#3,#5 はピアノ・ドラムレスのトリオ編成(ギター・フルート・ベース)です。

残りはリード奏者を加えたクィンテット編成です。

 

まずジャケットが、これ本当に(?)木版画でしょうか、随分凝ったデザインですね。

でも、私は普通に写真を用いたものでもよかったのではないかとも思います。

 

トリオ編成のほうは、ピアノ・ドラムレスで、シンプルながらも味のある演奏を展開しています。

テクニック一辺倒ではない Farlow のギターは珍しく(?)一聴に値します。

グループでの演奏は前作でも披露した通り、しっかりと堅実な印象を受けました。

 

Farlow は本作を最後に、結婚、ニューヨークから離れシーンから姿を消すことになりました。

ニュージャージー州の町に居を構え、地元のクラブに出演するかたわら、もう一つの稼業である

ペインティングの仕事をしていたのだそうです。

もったいない感じもありますが、結婚を機に堅実な道を選択したというところなのでしょうか、

彼の人柄が感じられるエピソードです。

 

このアルバムは、今回の Ultimate Hi Quality CD での再発がなかったら、

私は全然知らないままでした。今回の Tal Farlow 100th Aniv. Collection に感謝します。

 

...

A Foggy Day

 

The Man In My Life

 

Sweet Lorraine

 

Wess Side

 

Telefunky

 

Blue Funk

 

Saratoga