Andrew Hill - 『Compulsion』
(1965年)

Andrew Hill - p
Freddie Hubbard - tp, flh
John Gilmore - ts, bcl
Cecil McBee - b
Joe Chambers - dr
Renaud Simmons - conga, perc
Nadi Qamar - perc, African drums, thumb Piano
Richard Davis - b (#3)

1.Compulsion
2.Legacy
3.Premonition
4.Limbo
(1965.10.08)

...
ピアノ奏者 Andrew Hill の Blue Note 第6作目です。
本作 『Compulsion』 と前回紹介した 『Point Of Departure』 の間に
『Andrew!』 というアルバムがあるのですが、現在廃盤で入手できません。
そういう事情があるものですから、本作 『Compulsion』 を6作目として紹介したいと思います。

それで、本作を紹介しますと... Andrew Hill の考える
「ストラクチャーのしっかりしたフリージャズ」 という説明が説得力がありそうです。
ピアノの Andrew Hill の、今までにあまり聴かれなかった 「パーカッシブ」 な演奏が特徴の1つです。
フリージャズの鬼才 Cecil Taylor にも通ずる(...ちょっとほめすぎか?)新機軸と言っていいでしょう

音楽的展開はドラムと2人のパーカッション奏者が音楽の下地を作り、
さらにパーカッシブなピアノが縦横無尽に世界を構築します。
これが土台で、その上をホーン奏者がフリーなアプローチで演奏を動かしてゆく
...これが本作の音楽(典型的パターン)になります。

もっとも各曲ともそれぞれアレンジがしてありまして、
一般的意味における「フリージャズ」に陥ることはありません。
パーカッションとピアノが音楽を自在に制御しており、
演奏が破綻することなくしっかりしているのです。

私も最初本作を聴いたときは「難解だ」という感想だったのですが、
何度も聴くうちに本作を「制御されたフリージャズ」と思うようになり、
さらには「ストラクチャーのしっかりした演奏」だ...なんていう感想を持つにいたりました。

オススメは #4 (Limbo) です。パーカッションによる確固たる土台、
その上を奏者がソロを演奏しており、モダン・ジャズ新主流派の演奏が展開されます。
4曲の中ではもっとも聴きやすいです。

以上の通り、本作は興味深い出来栄えなのですが、
amazon ではあまり流通しておらず、中古盤の安いCDの早い者勝ち...な様相です。

Andrew Hillの紹介は今回で最後になります。
ぜひ音源を試聴してください。(Full Album しか探せませんでした。)

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https://www.youtube.com/watch?v=X70KWixbo5Y
(Full Album)