高セキュリティ時代
最近は、セキュリティに厳しい会社様が増えてきました。
先日も売上のシステムをご依頼いただいた会社様へ
データベースサーバを設置することをご提案したところ、
支社でのサーバ設置、及び、ドライバーやアプリケーションの
インストールは禁止されているとのこと。
また、本社側で設置等の許可を取るには、
全支店で共通に使用するもの以外は、なかなか許可が下りないようです。
Accessの強みは、インストール禁止の会社様でも、
Accessで制作したシステムは、インストールの必要がなく、フォルダに置くだけで
システムを動作させることができることです。
ただ、コピー禁止の会社様には通用しませんが。
結局、サーバが置けない、インストールができないため
Accessで制作したシステム+SQL Cloudを使用したシステムを
制作することとなりました。
また、システムからデータベースへの接続についても、
お客様の会社から社員へ配布しているコンピュータの管理者権限はロックされているため
ODBC接続も作成することができなく、OLEのみの制作となりました。
極めつけは、SQL Cloudへの接続です。
お客様のセキュリティが厳しいためポートが開いていません。
あたりまえですが、とりあえず80番と443番は開いていました。
使用するデータベースはSQL Serverですので1433番です。
当然、開いてないため接続はできません。
その後、別策を検討したり、色々と調査させていただき、
なんとかSQL Cloudと接続する事ができました。
また、ご存知のようにSQL Cloudは、IPフィルタがかかっているため
お客様側のネットへの出口が固定IPでないと接続都度、
SQL Cloud側でIPアドレスの登録を行わなければならなくなります。
3個の策を提案し、1つの案で落ち着き、安定的に接続できるようになりました。
環境調査、構築で1ヶ月程、時間を費やしてしまい、やっとシステム開発に着手しました。
セキュリティが厳しくなってきている昨今、
今後、この様な事案が増加してくると見込まれます。
どんな困難な状況、環境でも解決させる自信はありますが、
もし、調査したはいいが結局、実現できそうにないという事になっては、
お客様にも申し訳ないですし、当社としても工数がかかった割に回収できないとなってしまいます。
これからの時代を思うと、少々、恐ろしくなってきます。