キノコから桃へ | 株式会社ネーブルス代表取締役福田一成の公式ブログ

キノコから桃へ

ついにNTT DocomoからiPhoneが発売になるのはご存知でしょう。

Docomoユーザーにとっては待ち望んでいた出来事でしょう。


Docomoから流出したユーザーが、

au、softbankから再び戻ってくる可能性が高いでしょう。


今まで、「ドコモだけ」とCMを打ち、

「Docomoにだけあるサービス」「Docomoにしかない機能」など

銘打ってDocomoの特別化を図ってきました。


現に、「しゃべってコンシェル」「BeeTV」「iD」等、

Docomo専用のサービス、機能が存在します。


その「ドコモだけ」戦略がどの程度の効果があったのかは不明ですが、

今まで続けていた事から効果はあったのであろうと推測します。


また、「iPhone」の販売を行わなかったのも

その「ドコモだけ」戦略のせいなのでしょうか。


いえ。


以前にも似たような現象を見た事があります。

マイクロソフトが世の中を席巻した時の事です。


当時、パソコンは、各社が開発したBASICと呼ばれる

プログラム言語でコンピューターを動作させていました。


それは、各社それぞれのプログラム言語の仕様が異なるため

例えば、NECのパソコンで動作しているプログラムを

富士通のパソコンで動作させる事ができませんでした。


これを、どのコンピュータでも動作する様に共通化し

NECでも、富士通でも、IBMでも動作するように仕様が変わって行きました。


もともと、マイクロソフトは、ソフトウェア屋で

各社のコンピューターで動作する様に、

同じソフトでもNEC用、富士通用、IBM用と作っていましたが、

MS-DOS、Windowsの段階的な発売によって

各社コンピューターの仕様共通化に成功したのです。


ソフト主導でハードの共通化を行ったのです。

ユーザーが、MS-DOS、Windowsを望んだため

悪い言い方かもしれませんが、

ソフトウェア屋側の力が強くなり、ハードウェア屋は従ったとなります。


国内シェアNo.1だったNECが最終的に、その仕様を受け入れて

全メーカー同仕様となりました。


(Apple、Sunは別です。)



DocomoのiPhone販売も、これに似たところがあります。

今回は、ハードウェア屋が強く、インフラ屋が従う形となりますが、

最終的に国内大手通信会社が全てiPhoneを販売することになりました。


「革命」


立場の逆転。

下に付いていた企業が上に付く。

ユーザーニーズが、この革命を起こさせます。

マイクロソフト、AppleとIT会社が世界を席巻する革命ですね。


他にも色々と要因があるようですが、

NTT Docomoは、Apple主導も恐れていたようです。

ユーザーニーズが、iPhoneにあり、Docomo流出を

食い止める事ができず、今回の販売の様です。


これにより、iPhoneを扱っていなかったのは、

「ドコモだけ」でしたが、「ドコモも(ドコ桃)」となってしまいましたね。


すみません。最後は、オヤジギャグでした・・・。