どんぶり戦略(勝率60のゲーム最終回) |     ✤ We Love Softbrain ✤ 

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シニアTです。
前回、どんぶり勘定の効用を予告しました。
あたらしいシミュレーションです。

さて、多くの会社は事業別の予算管理が精密に行われ、実績に基づいた予算実行が、厳密に行われていると思います。

その事業がうまくいけば人や設備を拡大し、そうでなければ相応に人や設備を削減します。
ま、まっとうなやり方ですよね。
それをシミュレーションしたのが下の図です。


 


単純なモデルです。確率1/2で、1.2倍か1/1.2になる事業を二つ並べました。
それを平均したのが黒い線です。
二つの事業は、いい時もあれば悪い時もあり、平均すると30年前と同じですね。
ま、そうなるだろうと普通思います。

ここで、どんぶり戦略を発動しましょう。
それぞれの事業の、×1.2と×(1/1.2)の配置は上記と同じままで、二つを毎回平均化してしまいます。
それが、下の図です。


 



そうすると、30年間で1.3倍になってしまいました。
事業が拡大すればチームのモチベーションも上がりますから、現実社会ではもっと大きな差になっていると思います。
上のシミュレーションを繰り返すと、七割がた、どんぶり戦略が好成績となります。

要するに、独立採算とか信賞必罰は、ほどほどの方がよいのでしょう。
言い換えると、どんぶり勘定も、ほどほどであれば、むしろ好ましい結果をもたらすのです。

前回は、「勝率60%のゲーム」では、毎回資金を再配分することによって、参加者が全力を投入することが可能になり、結果好成績が得られました。

僕は、本気で思っているのですが、会社の精緻で厳密な統制や、自己責任を声高に叫ぶ風潮が、失われた30年を継続させていくのではありませんか?

というわけで、もう少し統制の緩い会社や、お互い助け合う緩い社会が、次の30年を経済的に実りあるものにできるのかもしれませんね。

(このシリーズを終わります)