遂に最終章を迎える戦国送球シリーズ。
今回は最終章である『戦国送球〜バトルボールズ〜大阪冬の陣』の、あらすじ・見どころ・キャラクターについて紹介していきます!
しっかり予習して最後の戦国送球をもっと楽しみましょう!
あらすじ
関ヶ原高校には「戦国武将がタイムスリップしてきて、ハンドボール部を全国へと導く」という言い伝えがある。
廃部の危機を迎えていた関ヶ原高校ハンドボール部だったが、突如現れた戦国武将”真田信之(真田勝利)”の活躍により関ヶ原ハンド部は県大会出場を決める。しかし真田勝利は県大会を前に過去に戻ってしまう。
エースを失ってしまった関ヶ原ハンド部だったが、今度は真田勝利の弟である戦国武将"真田幸村(真田勇気)”が現れ、関ヶ原ハンド部を県大会優勝へと導いた。
2人の戦国武将たちにより幾度の困難を乗り越え、いよいよ全国大会へと駒を進める関ヶ原ハンド部。
なんと過去へ戻ったはずの真田勝利が帰ってきたことで、真田勝利、勇気の2人の戦国武将。そして天才ハンドボールプレイヤー浪木速人を含むエース3人が揃った状態で全国大会へと進むことができるようになったのだ。
しかし全国大会で待ち受けるのは、4人の戦国武将が在籍する”徳川家康”率いる新世界高校だった。
見どころ
戦国送球シリーズ恒例のハンドボールシーンが熱い
戦国送球シリーズを語る上で欠かせない見どころの一つ"ハンドボールシーン"
何度も語っているで耳にタコができるほど聞いたという人もいるとは思いますが、それでも語りたいのがハンドボールシーン。
写真を見てどう思います?
もうね、試合しちゃってるんですよ。
舞台なのにまるでスポーツ観戦しているような迫力で試合が展開されていくんです。
写真では横から見た光景での試合展開ですが、なんと客席側にもボールを放ったりします。
この記事の筆者はハンドボール未経験で、ルールなんて全く分かりません。
それでもハンドボールの楽しさみたいなのがめちゃくちゃ伝わってくるんですよね。
そしてこれだけでは終わらないのが戦国送球シリーズの面白いところ。
後半は選手が刀を振るって試合するんですよ。
"戦国モード"っていう状態で試合をしているのですが、もう意味がわかんないですよね。
でもね。試合展開はさらに激しくなって、全く別の試合展開が繰り広げられるんです!
見たことある人にしか感じられないこの迫力。
本当に見る価値ありますよ!
様々な立場でのキャラクター表現が深い
今回の戦国送球シリーズは全国制覇を目指す三校が登場します。
その中で戦国武将や在籍する生徒は、それぞれ色んな思いを抱えて試合に臨んでいるんですよね。
例えば「ケーキ屋さんになりたい」という夢も、ケーキをたくさん作りたいからなりたいのか、たくさんの人にケーキのおいしさを知って欲しいからなりたいのかと、人によって夢の理由はそれぞれですよね。
そういった目標に対するプロセスや姿勢の違いがしっかり表現されているんです。
だから物語にも深みを感じますし、どんどん引き込まれていっちゃいます。
しかもその表現がまたリアルなんですよね。
これ以上言っちゃうとネタバレになってしまいそうなので、ぜひ劇場で見てみてください!
歴史に準えた展開が面白い
『戦国時代 × ハンドボール』という斬新な掛け合わせが特徴の一つでもある戦国送球シリーズですが、歴史に名を残す戦国武将が何人も登場します。
その戦国武将の行動が史実とリンクしていたりするんですよね。
これまでのシリーズで特にその傾向が強かったのが、今作でも登場する"小早川秀秋"
史実上、関ヶ原の戦いで自身がついていた西軍を裏切り、東軍についたことで、東軍が関ヶ原の戦いに勝利したと記されています。
戦国送球シリーズでも、関ヶ原高校と安土桃山高校の県大会決勝試合で、味方である安土桃山高校を裏切ったことで関ヶ原高校の勝利が決定しました。
「歴史は繰り返す」なんて言いますが、時代が変わっても過去と同じように行動してしまうってちょっと面白いですよね。
もちろん全てがリンクしているわけではないのですが、登場する戦国武将の歴史と照らし合わせることで、こういった楽しみ方ができるのも戦国送球シリーズの魅力の一つです。
観劇した後に登場する戦国武将について調べてみるのも面白いので、歴史を知らないという人はぜひやってみてください。
キャラクター紹介
人物相関図
関ヶ原高校
真田勝利
前田隆太朗
戦国時代からタイムスリップしてきた"真田信之"
関ヶ原ハンド部に戦国モードを伝授し県大会出場に導いた。一度は過去に戻ってしまったが、その後、22年前の出羽ノ国高校での活躍の後、再び現代に戻ってきた。
礼儀正しい熱血漢で正義感が強い。戦国武将の中で唯一記憶の一部が欠落している。
本作の主人公。戦国武将"真田信之"が現代にタイムスリップし廃部寸前の関ヶ原ハンド部の救世主となる。令和の世で天下を目指し奮闘するが、現代にやってきた恩人"徳川家康"と再会すると…?
[ 武将としての真田信之 ]
敗北した敵軍を感心させ、絶賛させるほどに采配に優れた武将。
関ヶ原の戦いでは真田家の血筋を絶やさないために、家族である父"真田昌幸"と弟"真田幸村"と別れ反対勢力である東軍に仕えていた。
こういった彼の行動もあり真田家の血筋は明治まで続いたとされている。
第二次上田合戦の後、徳川秀忠の軍を追い込んだ昌幸・幸村の死罪が決定したがは、信之の説得により死罪は免れ、以降、徳川家への忠誠を誓った。
竹林未来
西本りみ
関ヶ原高校一年生のハンド部マネージャー。
気が付いたらハンドボールのことばかり考えてしまうほどハンドボールが大好きな熱血少女。
明るい性格で常に関ヶ原ハンド部のことを気にかけている。誰よりもハンドボールの知識がある。
真田勇気
長野凌大
戦国時代からタイムスリップしてきた"真田幸村"
兄である真田信之(真田勝利)がすぐにハンド部のエースとして活躍していたのに対し、勇気は初心者同然の実力しかなかった。
しかし仲間を信じることで自信を付け、徐々にハンド部を引っ張るほどに成長した。
実は戦を望まぬ優しい性格。
[ 武将としての真田幸村 ]
"真田信之"の弟。大阪夏の陣では80000人の軍を率いて徳川家康をあと一歩のところまで追い込んだ。
家康の首を取ることはできなかったが、家康が2度も自害を覚悟したと言われるほど、真田軍の勢いは凄まじかったという。
浪木速人
高田舟
関ヶ原高校一年生のハンド部エース。
全国クラスの実力を持つが、過去の暴行事件がきっかけで夢も目標も失い、やむ追えず弱小ハンド部だった関ヶ原高校に進学する。
以前はハンド部に馴染めず孤立していたが、真田勝利のおかげで和解することができた。
今ではハンド部の中心的存在で、全国制覇を目標に奮闘している。
クールに見られるが人見知りなだけで、実は虫も殺せないくらい心優しい性格。
大隣為近
大橋篤
関ヶ原高校二年生のハンド部でゴールキーパー。
何事に対しても高い熱量で取り組むことができるが、弱虫な一面が時折邪魔をする。
攻防の性質の違いから一人だけ戦国モードを習得できずにいたが、小早川秀春の協力により習得することができた。
師である小早川が安土桃山高校を裏切る瞬間を目の前で見てしまったが、いまだにその事実を信じられずにいる。
ハンド部のツッコミ担当で涙脆い。
長嶋健斗
武藤潤
関ヶ原高校二年生のハンド部。
浪木速人とは試合中にパスを奪い合うほどの犬猿の仲だったが、和解してからはお互いに信頼し、一緒に得点を決められるほどの連携プレーができるようになった。
髪色から為近にはブロッコリーヘアと呼ばれている。実はかなりの毒舌家。
佐々木真也
安孫子宏輔
関ヶ原高校一年生のハンド部。
嫌いな科目でも熱心に勉強できる真面目さもあるが、何故か赤点しか取れない。
チームのムードメーカーでもある。
木村圭介
三橋かおる
関ヶ原高校二年生のハンド部。
関ヶ原ハンド部に欠かせないバランサーで客観視するのが得意。
周りのこともよく見ている。
田村健吾
古田伊吹
関ヶ原高校一年生のハンド部。テストはいつも赤点で佐々木とは赤点コンビ。全国制覇してモテるのが目標。
栗林美沙
黒崎澪
関ヶ原高校二年生のハンド部マネージャー。
冷静で現実思考。ハンド部では頼りになるお姉ちゃん的存在。
天然な未来とは対照的で、ハンド部ではツッコミ役のようになっている。
武田綾子
樹くるみ
関ヶ原高校ハンド部の顧問。担当教科は日本史であり大の歴史好き。
意外にも現実離れしたことにも理解があり、関ヶ原高校に伝わる言い伝えを信じ、その時を待ち侘びていた。
実は武田信玄の子孫である。
新世界高校
徳川天華
中山優貴
戦国時代からタイムスリップしてきた"徳川家康"
物腰柔らかな話し方をするが、その風格は天下人に相応しいものである。
共にタイムスリップしてきた戦国武将"本多忠勝"、"本多忠朝"だけでなく、新世界高校ハンド部全員から厚く信頼されている。
[ 武将としての徳川家康 ]
野心家でありながらも家臣からの信頼が厚く、その優れた才能から関ヶ原の戦いに勝利し天下統一を成し遂げたとされている。
天下人として名高い家康だが人質として囚われていた時期もある。
またかなりストイックな性格であり、若い頃から無駄を極力省いた生活を送っていたとされている。
質素な食生活や運動不足解消など、健康にも気を使った生活を生涯続けており、当時の平均寿命の倍ほどの人生を全うした。
本多勝也
二葉勇
戦国時代からタイムスリップしてきた"本多忠勝"
最強の戦国武将"本多忠勝"。 徳川家康と共に現代へとやってくる。 関ヶ原高校に立ち塞がる強大な武将。 真田信之の舅であり信頼関係も厚い。その関係性が、勝利の頭を悩ませる。
[ 武将としての本田忠勝 ]
生涯の全てを徳川家康に捧げ、天下の基礎を築いたとされている。
単騎で軍に突入するなど、無茶な戦い方をしたという歴史があるが彼の強さは別格であった。そのため生涯で57回以上も戦闘に参加したにもかかわらず、傷ひとつ負わなかったという逸話がある。
本多忠介
二葉要
戦国時代からタイムスリップしてきた"本多忠朝"
本多忠勝の息子。酒飲み。
大阪冬の陣での自身の失態を知り、歴史を変え汚名返上をするために奮闘している。
父親と比較されることが多く自身にコンプレックスを持つが、負けん気が人一倍強く、その実力は父にも劣らない。
[ 武将としての本田忠朝 ]
大阪冬の陣でも活躍したが、酒を飲んでいたために不覚をとり、敵の猛攻に遭って敗退した。
死の間際、忠朝は「酒のために身をあやまる者を救おう」と遺言を残したといわれ、死後「酒封じの神」として崇められている。
小早川秀春
加藤光大
戦国時代からタイムスリップしてきた"小早川秀秋"
安土桃山高校のゴールキーパーとして活躍し、二刀流の戦国モードで試合では鉄壁の守りを見せた。
しかし関ヶ原ハンド部と安土桃山ハンド部の県大会決勝試合で、味方の戦国武将"石田三成"の首を切り過去へ強制送還した。
彼のこうした裏切りにより関ヶ原ハンド部は不本意な全国大会進出を手にする。
新世界高校でもゴールキーパーとして、関ヶ原ハンド部の前に立ち塞がる。
[ 武将としての小早川秀春 ]
元々は石田三成の西軍に仕えていたが、徳川家康の東軍に寝返った。
関ヶ原の戦いは西軍が優勢だったが、彼の裏切りもあり西軍は敗れたとされている。
情に厚い一面もあり、彼の裏切りは徳川家康に恩があったからという説もある。
月見空
森下紫温
新世界高校二年生のハンド部。
4人の戦国武将の存在から少し影が薄いが、中学生の頃は大阪ナンバーワンのハンドプレイヤーとして名を馳せており、トップクラスの実力を持つ。性格は意外と内気。
氷山雪乃
石原美沙紀
新世界高校二年生のハンド部マネージャー。
気弱な性格だが情に厚い。部員だけでなく、家康ら戦国武将たちからも厚く信頼されている。
中学時代に後輩の月見空のプレイに感銘を受けハンド部のマネージャーになり、強豪新世界高校のハンド部へ月見をスカウトする。
歴史が好きで、真田信之に会うのも楽しみにしている。
出羽ノ国高校
鮫島陸
春斗
出羽ノ国高校二年生のハンド部キャプテン。
出羽校は伝説のヤンキー校として有名であり、総長としてヤンキーたちを束ねている。
真田勝利は20年前にタイムスリップしたこともあるため、元総長であり陸の父である"鮫島海斗"とは面識がある。
古郡仁心
河合健太郎
出羽ノ国高校一年生のハンド部副キャプテン。副総長。
父は出羽校のライバルヤンキー校、米沢第三高校の元総長"古郡仁義"である。
本郷俊彦
成瀬敦志
出羽ノ国高校一年生のハンド部。
最強のナンパ師。他校のマネージャーから華麗な手口で連絡先を聞き出し、敵の情報を集めるのが得意。
大阪にやってきても相変わらずナンパをしている。
爪切琢磨
渡邉響
出羽ノ国高校一年生のハンド部のゴールキーパー。
爪切りのしすぎでいつも深爪している。
長嶋一茂
足利至
出羽ノ国高校一年生のハンド部。
父親の名はあの"長嶋茂雄"。実は…。
まみず
日永麗
出羽ノ国高校一年生のハンド部マネージャー。
伝説の不良"鉄拳苺子"の娘。母親譲りの負けん気で出羽校ハンド部を引っ張る。
出羽校ハンド部の中では一番血の気が多い。
戦国時代
小松姫
広瀬彩海
戦国時代からタイムスリップしてきた"小松姫"
真田信之の正室(高貴な人物の正式な妻)であり、本多忠勝の娘。
行方不明になった真田信之を探していたところ雷に打たれ、真田丸と共に現代にタイムスリップしてきた。
本多忠勝からは"つーちゃん"と呼ばれている。実は嫉妬深く面食い。
亀子
大澤萌々
戦国時代からタイムスリップしてきた"亀姫"
小松姫より一年以上前にタイムスリップしてきており、現在は和風キャバクラで働いている。
徳川家康の娘。
督姫
一本鎗希華
戦国時代からタイムスリップしてきた"督姫"
徳川家康の娘であり亀姫の妹。姉妹仲が悪くいつも喧嘩している。
真田丸
副島和樹
戦国時代からタイムスリップしてきた真田信之の愛馬。
タイムスリップの過程で何故か人間の姿になってしまった。犬並みに嗅覚が鋭い。
お梅
福元あかり
戦国時代からタイムスリップしてきた督姫の女中(お世話係)。
わがままな家康の長女・亀子に手を焼いている。
最後に
今回は『戦国送球〜バトルボールズ〜大阪冬の陣』の、あらすじ・見どころ・キャラクターについて紹介しました!
これで予習もバッチリですね!
戦国送球シリーズ最終章。関ヶ原高校全国制覇の行く末をその目で見届けましょう!
◇前回までのあらすじ総まとめ
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