モバイル形状とインターフェイス | 俺とニュースとハードとソフト。

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カテゴリ……じゃないな、テーマに少し悩んだが「ハードウェア」にした。一応それっぽい内容だし。

俺は今、WindowsMobile機であるS21HTとiPod Touchをモバイルのメインとして使っている。
用途としてはかなり似通っている。iPod TouchはS21HT経由でないとネット接続できないと言う不便な状況。

だが、それでもどうしても「モバイル利用」ではiPod Touchに頼ってしまう傾向がある。

ハードウェアに対する仕様が違うのでどうしようもないのだろうが、WindowsMobileと言うOSはどこまで言っても「キーボードとマウスがインターフェイスであるWindows」の延長線上にある。
一応モバイルに対する変更は行われてはいるものの、インターフェイスは結局のところwindowsだ。
はっきり言ってしまえば、これが使いにくい。

SKでも同じ現象が起きるんだが、例えばエクスプローラ的なファイラにおいて「右端にある小さなスクロールバーを使ってファイル一覧をスクロールさせる」と言う行為を、タッチパネルで行うのは中々難しい。
あれだけ画面の広い、モバイルというよりタブレットPCであるSKですらそれだ。

PCとモバイルでは求められるインターフェイスの性質が違う。iPod touchとWindowsMobileを使っているとそれが良くわかる。

モバイル機に必要なのは「可読性」と「操作の容易性」であり、「情報量」でも「操作性」でもない。
確かにスクロールバーとラインリスティングは、大量の情報表示と操作を実現する素晴らしいインターフェイスだ。だが、それは「大きな画面」と「正確にポインティングできるデバイス」があって初めて成立する(この際キーによるスクロールは除外させて頂く)。
小さな画面、非正確(と言うと聞こえが悪いが、タッチパネルで正確なポイントが難しいのは事実だと思う)なモバイルでそれを適用させるのは問題がある。

それに対し、フリック操作。正確さも要らない。一画面の情報量を減らし、多画面を実装し、操作と可読性を高めたインターフェイス。
マジでスゲェと思った。

表現は悪いが、あんな突飛で浮ついたインターフェイスと操作性をよくAppleは世に送り出したものだ……。
本気で感心する。

 * * *

iPod Toutch(iPhoneもそうだ)のあの「フリック操作」を初めて店頭で行った時、正直驚いた。
第一印象はあまりよくなかった。あのぬるぬるした動きが、今までスクロールによる「かちっ、かちっ」と言う操作に慣れていた俺にとって気持ち悪く見えた。

だが、何か気になって何度も店に通って触り(迷惑な客だな俺)、そのうち優位性に気付いた。
当時はem-oneを持っていたが、それにくらべ、操作が凄く簡単だった。適当な位置に指を置いてぐりっと動かせばスクロールできる。少しコツを掴むと偉く便利だ。

冗長的にも見える多画面スライドが、一画面における情報量ではなく可読性と操作性を重視していることに気付いた時は感動すら覚えた。

正直、俺と同様の感想を抱いている奴は多いんじゃないだろうか。
カスタム性、あと「基幹部にまで手を入れられる」WindowsMobileは面白いし魅力的だが、インターフェイス、強いて言うと「即席的実用性」はiPhone系デバイスの方が高くなってしまった。

「趣味のMac、実用のWindows」と言われた時代があった(今もか? つか俺の周りだけ?)。
だが、ことモバイルに関しては
「趣味のWindowsMobile、実用のiPhone(iPod Touch)」になっているような、そんな気がしてしょうがない。

……とは言っても、ね。
WindowsMobileの場合はカスタマイズが容易であり、かつOEM提供もしている。

TouchFLOみたいなものもあるし、多分それ以外にも様々なインターフェイスを持つ機体が存在するだろう。
この先も「WindowsPCの延長線上」でしか無いことは有り得ない。
「楽しいけど使いにくい」「相応の知識が無い人間にとっては持て余す」なんて評価に甘んじているわけではないと思う。

さぁ、モバイル市場はどうなるかねぇ。WM7にも期待したいところだなー。

面白くて仕方が無い。