私の貴重の日曜日、無駄には過ごしたくはない。

私は職場と寝泊まりする生活空間が一緒である。

だから、休日は頗る、此の場を離れたくなり、非日常を求めるのだ。

 

それ故、今からBritish Hillsに向かう。

British Hills、余りにも精巧な偽物英国空間である。

私は幸福で、刺激があった過去、もう10年近く前になってしまうが、

此れを求め、自分を検証し、幸せだったあの時の記憶を擬えたいのだ。

 

さあ、07:00には白河へ向かって出発したい。

ロシアの教育制度は、日本人及び西欧とは丸で違う。

義務教育は11年。4-5-2 制である。

初等普通教育が4年、基礎普通教育が5年、中等普通教育が2年。

娘は現在10歳。モスクワの公立小学校を今年6月に卒業した。

日本では僅か小学4年生である。

 

また面白いのは、ロシアでは、此の4年間、担任とクラスメートは同じなのである。

私に関して言えば、田舎の小学校、それでも一クラス42人は居た。

2年間隔で担任・クラスメートの総入れ替えがあった。5年と6年は各年総入れ替えだ。

 

ユダヤ系ロシア人の妻は、娘を此の儘、モスクワ市内の公立中学へ行かせるのでは無く、

私立のユダヤ人学校に入学させたく、此の学校に入学申請した。

試験及び面接があるが、私立であっても無料の学校である。

 

私は娘に質問した。

「公立の学校とユダヤ人学校の何方を選びたい?お父さんはお前の好きな方に入学すること

 を認めるし、応援するよ」

 

娘は答えた。

「私はユダヤ人学校をよく見たことが無いから比較の仕様が無いの。だからお父さんの質問

 には答えられない」

 

“成程、理屈だな”とは思ったが、娘も10歳を過ぎたら無邪気なあどけなさが無くなり、

一寸、ガッカリした。

 

其れはそうと、後日娘は合格し、先日、入学決定となった。

経済負担は無いものの、諸々の事情で、件の学校の傍、即ちモスクワ中心部に転居する

計画である。母子も父親(石巻→富岡)と同様に、モスクワ北西部→モスクワ中心部に引越し

せねばなるまい。

 

彷徨えるユダヤ人、娘もロンドン市ヘンドン、ロンドン市イーストフィンチリー、

ロシア連邦クルガン市、モスクワ市北西部、次は、モスクワ中心部へと移動するわけだ。

難儀な人生を歩むだろう。

 

 

 

3月25日に入社して、福島県双葉郡富岡町に赴任した。

南相馬だと思ったが、富岡町に突然変えられた。

私の妻はよく語ったものだった。

「人間の運命は変えられない。其れでも人間が変える事ができることは、住む場所を変える事」

 

突っ込みどころのある言及だが、暫し“此れは真実だ”と思うこと度々であった。

生まれも育ちも石巻である。

其れから東京。私は大きく変化した。

所詮、旅行であったが、幾度にも渡る海外旅行が私を変えた。

京都の街が私を変えた。

そうしてロンドンの5年の生活、モスクワでの1年の生活が私を変えた。

妻がユダヤ系ロシア人であることが、また私を大きく変えた。

もうけた娘は日ユ露系であり、普通一般では余り見かけない家族になった。

 

現在、福島県双葉郡富岡町に居る。此の町も私を変える要素を持つだろう。