「普天間飛行場は世界一危険な飛行場だ」と言われている。(2003年)
「だから、一刻も早く使用をやめなければいけない」と。
しかし、本当にそうなのだろうか?
普天間飛行場は、本当に世界一危険な飛行場なのか?
飛行場の危険性を考える上で、最も重要な事は滑走路の長さだ。滑走路は長ければ長いほど安全である。逆に滑走路の短い飛行機は危険である。特に、飛行場の周囲が市街地だと危険性はさらに高まる。
その意味では、普天間飛行場は、確かに市街地の真ん中に位置している。しかし、滑走路の長さに関してはどうだろうか?
普天間飛行場の滑走路は全長2740mだ。
この滑走路の長さを他の飛行場と比較してみよう。
嘉手納飛行場の滑走路は2本あり、共に全長3689m。
那覇空港の滑走路は、第一が全長3000m、第二が全長2700m。
※那覇空港は、航空自衛隊と民間が共用している。
下地島空港の滑走路は全長3000m。
※下地島空港は、元々JALとANAのパイロット養成空港で、現在は民間用に宮古島空港と並用。
宮古島空港の滑走路は全長2000m。
石垣空港の滑走路は全長2000m。
建設中の辺野古飛行場の滑走路は、V字型で全長1800mの滑走路が2本。
2013年まで使用されていた旧石垣空港の滑走路は、全長1500mで、石垣市の市街地の真ん中に位置していた。
2003年以降、普天間飛行場が、世界一危険な飛行場と言われるようになったが、私としては、当時、県内で最も滑走路の短い石垣空港の方が、圧倒的に危険な飛行場ではないかと感じていた。
何しろ、ボーイングの中型旅客機で、石垣市のホテルやビルの真上を抜けて、ギリギリで着地して、思いっきりブレーキをかけて、短い滑走路からはみ出さないように止まる。実にハラハラドキドキの危険なランディングであった。
沖縄の民間人は、自分が航空機に乗り込んで実地の体験もしていない米軍の普天間飛行場については大騒ぎしているが、毎回、乗機の実体験から危険性をもろに肌で感じているはずの石垣空港にはまったく騒がず、それどころか、より安全な新石垣空港の建設に反対運動が起こって、なかなか建設が進まないことに首を捻らざるを得なかった。
沖縄県内で、普天間飛行場より長い滑走路を持つ飛行場は、嘉手納飛行場、那覇空港、下地島空港の三つの飛行場だけで、この内、嘉手納は米軍機、那覇空港は自衛隊機が使用している。
ただ、那覇空港は官民共用であり、中国軍機の領空侵犯によって日本一スクランブル(緊急発進)の多い空港としては、かなり不便である。
なぜ暇な下地島空港が、航空自衛隊専用にできないのか、これも不思議である。
普天間の街は、普天間飛行場と共に栄えてきた歴史もある。
安易に「世界一危険」などと言ってよかったのか、私は今でも疑問である。
以来、普天間はずいぶんと寂れてきた。
表立っては言わないが、「反対派にしてやられた」と嘆く街の人も少なくない。
アメリカ軍人や軍属が街に出て賑やかしてくれることで街も発展してきたのに、と反対派の抗議活動による街と基地の分断を残念に思っているのだ。
だが、そうした庶民の正直な肉声は、メディアには取り上げられず、学者や専門家たちも無視している。
「沖縄の心」って何ですか?